このタイプの人は、感情を通して世界を体験します。その感じ方はとても強く、ときに周囲には「激しすぎる」と受け取られることもあります。ESEは他人の感情や気分、心の動きを敏感に感じ取ることができます。
彼らにとって家族は何よりも大切な存在です。人と会うのが好きで、誰かが訪ねてくると心から歓迎します。サン=テグジュペリが書いたように、「最大の贅沢とは、人とのふれあいそのもの」なのです。友人との会話にもたっぷり時間をかけ、惜しむことはありません。
激しいとさえ言われるESEの感情の強さは、熱い演説で人々を魅了するときや、情熱的な詩や、全身全霊を込めた愛情表現として現れます。
ESEは、力強く、陽気で、心を開いた人です。理性的で粘り強く、一度目標を決めると、どんな障害があっても達成しようと努力します。
たとえばハインリッヒ・シュリーマンは、子どものころからホメロスの描いたトロイの街を探す夢を持っていました。彼はやがて商人として成功し、独学で多くの言語を習得し、ついには探検隊を組織します。そして、トロイの存在を心から信じていたからこそ、実際にそれを発見したのです。
ESEには、人文学、とくに言語学の分野で際立った才能を発揮する人が多くいます。たとえばエンゲルスは、10以上のヨーロッパの言語を話せたと言われています。何かを本気で学ぶとき、ESEは専門用語や計画などをカードにまとめて整理し、丁寧に取り組みます。
このタイプには、革命家や政治活動家も多くいます。カミーユ・デムーラン、ジョージ・ワシントン、シモン・ボリバル、チェ・ゲバラといった人物たちもその一例です。
また、ESEは快適で美しい空間をつくることにも喜びを感じます。家の中を丁寧に整え、手仕事を楽しみ、美味しい料理を完璧に準備することも得意です。言葉づかいや表現、身のこなしにも美しさや品の良さを大切にし、まるでアレクサンドル・デュマの小説に登場するムスケティア、アラミスのように優雅なスタイルを好みます。
人と接するときは、信頼できるビジネスマンのように見えるよう意識します。ただし、ESEは時間感覚が独特で、行動のタイミングがずれたり、遅刻したりすることもよくあります。