このタイプの人は、実務的な能力の高さで周囲から評価されます。具体的な事実を扱う力、それらを組み合わせて活用する力、そして創造性をあわせ持っているのです。著名な発明家トーマス・エジソンも、このタイプに分類されます。
LSEは自分の職業に関連するさまざまな事実を自然に集めていきます。これは偶然ではなく、生まれつきの知性の一部です。まるで呼吸するかのように、ごく自然に情報を集めることができるのです。この特性から、伝説的なスパイ、リヒャルト・ゾルゲを思い出す人もいるでしょう。
スパイ映画『春の十七の瞬間』の中には、主人公スティルリッツの論理的かつ冷静な思考過程を視覚的に表現されたシーンが登場しますが、これはまさにLSEらしい思考スタイルだといえます。スティルリッツ自体が、LSEのニックネームにもなっています。
このタイプの人は、ものづくりや手を使った作業を好みます。たとえば料理をしたり、テーブルを美しく整えたり、繊細で時間のかかる作業に打ち込むことに喜びを見出します。また、完成したものの美しさや工夫を高く評価します。彼らは「賢い手」を持っていると表現され、器用さと知性が実践の中で結びついているのです。
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LSEの特徴は、アーサー・コナン・ドイルの描いたシャーロック・ホームズ像によく似ています。完璧な論理的思考は、人間の理性の力の象徴です。観察力に優れ、化学実験をしたり、バイオリンを演奏したりと、多才で創造的でもあります。鋭い洞察力と機転を持ち、状況に応じて柔軟に立ち回ることができます。
ホームズはこう語ります。「人生とは、原因と結果がつながる巨大な鎖のようなものです。その全体像は、たった一つのつながりからでも読み解くことができます。研究者たる者、通りすがりの人を一目見ただけで、その人の過去を見抜く術を身につけるべきなのです」
LSEは、初対面の相手に対しては控えめで、ときに冷たく見えることもありますが、親しい友人や家庭では感情を素直に表します。仕事の場面では、遅れを取ることへの不安から、物事を先回りして進めようとする傾向があります。