このタイプの人たちは、世の中のあらゆるものの関係性を分析し、それらを一つの完結した枠組みの中で整理・分類しようとする傾向があります。対象になるのは、建物や都市といった物理的な構造物であることもあります(建築家・都市計画家であるル・コルビュジエがその代表例です)。
何か問題に取り組むとき、厳格なLSIは曖昧さを嫌い、すべての要素を整理整頓しながら考えを進めていきます。まるで「すべてを棚に並べる」ように、きっちり整えていくのです。物事を慎重に検討し、その説明は一貫して論理的で明晰です。
前もって行動計画することを好みます。一度目標を決めたら、それを達成するために全力を注ぎ、無駄な時間を避けるために映画に行くのをやめることさえあります。手先が器用で、美しい絵を描いたり、図面を設計したりといった作業にも秀でています。
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このタイプには、優れた芸術家や建築家が多く見られます。芸術家であれば、細部まで丁寧に描写し、非常に精密な作品を目指します。管理職であれば、あらゆる課題に目を配り、細部にまでこだわって管理しようとします。
LSIは曖昧さや不明瞭な状況が苦手で、常に規律と勤勉さを重んじ、それを自分自身だけでなく部下にも求めます。自分が正しいと信じているときには、強い意志を発揮し、ときに冷淡にも見える態度をとることもあります。
ただし、上司に対して反発することはほとんどなく、基本的に指示には忠実に従おうとします。対人関係においては、礼儀正しく丁寧で、相手の話にもよく耳を傾けます。その「聴く力」を使って、自分と相手との心理的な距離感をうまく調整しています。ときには相手を惹きつけ、ときには意図的に距離をとる、というようにです。
一方で、厳格なLSIは他人の能力や可能性を見抜くのがあまり得意ではなく、相手がどんなことができるのかを見誤ることもしばしばあります。