LSIの特徴
- 興味を持った対象については注意深く調べ、その主題を詳細に探究します。推論は分析的で、細部にも注意を払います。一度アイデアを学び分析した後は、それを他者に説明し、教えようとします。主題やイデオロギーに対しては柔軟性がなく、保守的です。
- 自分自身にも他人にも要求が厳しく、責任を持つ立場にある相手を守ろうとします。
- 人や物の物理的特性に気づくことや、それらを操作することに優れています。
- 結果やその後の影響を考えずに行動を起こし、悪い結果が出たときに初めて減速することがあります。
- 通常は形式的で礼儀正しい話し方をしますが、ぶしつけで無神経になることもあります。
詳細な特徴
LSIは、論理的かつ客観的に正当化された原則に従って行動します。あらゆることを体系立てて理解しようとする傾向があり、整理や構造化を好みます。彼らは「分析者」として、会話の中から異なる現象間の論理的関連を見出し、それを順序立てて明確に説明します。物事を明らかにしようとする姿勢が強く、得られる限りの情報を収集しようと努めます。話題の対象については細部にわたって質問を重ね、自分がしっかり理解するまで掘り下げます。そして、それが自分にとってどれだけ有益であるかを評価しようとします。
集中力があり、周囲の物の動きや人の行動にも敏感に反応します。与えられた空間や職務を問題なく維持・管理し、その場にすぐに馴染むことができます。他人には積極的な行動を求め、必要であれば周囲を鼓舞し、状況を前に進めようとします。緊急事態に直面した際にも対応を先延ばしにせず、すぐに解決に向けて動きます。物の配置をよく記憶しており、人の顔や外見上の特徴も記憶します。物質的世界に対する洞察力に優れ、さまざまな物の目的や価値を批判的に評価できます。身の回りにある物の使い道を熟知しており、それらを巧みに活用します。
LSIの思考プロセスは、具体的な応用可能性を見据えつつ、さまざまな立場や見解を集中して検討することから始まります。社会的に広く受け入れられている考えについても、その重要性や必要性を真剣に吟味し、それが妥当であれば実際の行動へと移していきます。自分の見解をわかりやすく説明し、論拠を示して周囲を説得するのが得意です。ただし、他人の意見を受け入れるのは、それが自分の見解と一致するか、何らかのかたちで折り合いがつく場合に限られます。実用的かつ定評のある理論を素早く取り入れて検証し、そこに具体的な要素を加えることで、現実的な形へと発展させます。
必要な知識や事実を集めるのが得意で、作業中に誤りを犯すことは稀です。実際に役立ちそうな現実的課題にしか取り組まず、成果が見込めると感じた場合には高い粘り強さと持続力を発揮します。チームの活動状況を把握し、作業の質を調整・統制することにも長けています。自分の義務や責任について明確に理解しており、それを怠ることはありません。仕事を後回しにせず、迅速な実行を重視します。やるべきことが明確でなければ動けず、曖昧な状況に置かれると強いストレスを感じます。
LSIは、「誰に相談すべきか」「どのように接するべきか」を正確に判断することができます。他人の能力や専門性に敬意を払い、自分の理屈を言わずとも理解し受け入れてくれる人を高く評価します。逆に、それができない人に対しては苛立ちを感じやすくなります。今後の展開について助言を受けることには前向きで、自分がどのような状況に置かれるのかをあらかじめ把握しておきたいと考えます。自分の判断や基準に他者が適応してくれることを当然と感じ、それに異議を唱えられると不快に思います。
初対面の相手の「人となり」を感覚的につかむのは苦手で、やや慎重かつ疑い深い態度を取ります。よく知らない人にはあまり関心を示さず、馴染みのない相手とは距離を取る傾向があります。既存の上下関係や秩序には、納得できる場合には敬意を払い、それに従います。しかし、それに同意できない場合は、むしろその上下関係や秩序の場を離れるという選択をとることもあります。
LSIは抑制的で我慢強く、自己管理に優れています。冷たく乾いた印象で近寄りがたく、感情をあまり表に出しません(これはLSI-Tiにより当てはまりますが、LSI-Seでは、感情が急激に高ぶることもあります)。その態度は厳格で融通が利かないように見えることがありますが、実は非常に繊細な本質を持ち、それを人に見せることを好みません。しばしば野心的で、時には自信過剰に振る舞うこともあります。管理や統制の立場にある場合、強い圧力をかけて締め付けを行い、周囲に緊張感や危機感を与えようとします。
LSIは計画からの逸脱を許さず、自分の考えに合わないものを排除します。指示や手順は順を追って着実に実行されることを強く求めます(LSIは「プロセスタイプ」です)。仕事に対しては厳格で粘り強く、正確かつ几帳面であり、怠慢や混乱、いい加減さを許しません。作業時は落ち着いていてミスが少なく、行動に移す際は孤立的に一人で先に進むことが多いものの、希望する者がいれば一緒に動くことも許します。場合によっては先のことを考えずに発言や行動をしてしまい、後で後悔することもあります。短気で、決断は迅速、自他に対して高い基準を課します。軽薄な態度、無駄話、無能さや失敗を嫌い、内面では深い葛藤を感じています。嫌な感情はできるだけ早く解消しようと努めます。脅威や怒りを感じると、人の小さな欠点を責め、冷淡で皮肉な態度をとり、相手を軽視します。ひどい場合には、周囲のすべてを傷つけようとし、まわりの人々を脅かすような行動に出ることさえあります。「悪者」や「問題の原因」を周囲に探し求めます。
LSIはストイックで禁欲的、非常に我慢強い人物です。困難な状況においても冷静に自分を奮い立たせ、機敏に行動を起こすことができます。単調な作業でも淡々とこなせる能力を持ち、現実的に自分の努力と成果を評価しながら、一定のペースで着実に仕事を進めます。ただし、仕事の細部に過剰にこだわりすぎていまい、状況を複雑化しすぎるとバランスを崩してしまいます。