SLIは「茂みの中の二羽より、手の中の一羽」を大事にするような、現実的で堅実な考え方を持つ人たちです。感覚の働きが非常に優れており、手先を使う作業全般に才能を発揮します。このタイプの大きな特徴は、生活の安定や快適さを大切にし、それを実現しようと真面目に努力することです。
芸術やデザインにも優れたセンスを持ち、美的なものに対して確かな目を持っています。SLIは、自分の品位や立場を引き立ててくれるような上質なものを好みます。そして実際に、社会的に高い地位を得ている人も少なくありません。男女問わず、商業や製造業などで利益を上げるビジネスを築くのが得意なのも、このタイプの特徴です。
優れた感覚の力によって、料理の腕前も高く、料理をただの家事ではなく特別な儀式のように感じることさえあります。たとえカナリア諸島に別荘がなくても、モスクワ郊外の小さなアパートに住んでいたとしても、朝露にぬれた草の上を走るジョギング、満開のライラックの香り、温かいミルクの入ったマグカップといった、日常の小さな喜びを味わうことができる人たちです。
一方で、SLIには「感情の倫理 Fe 」と「時間の直観 Ni 」という機能が弱いという課題もあります。ILIと同様に、自分の気持ちをうまく表現するのが苦手です。誤解されることをひそかに恐れていて、とても繊細で傷つきやすいため、本音を表に出さず、隠してしまいがちです。しかし、もし人前で侮辱されたり、からかわれたりすれば、感情を抑えきれず、泣いてしまったり、激しく怒って相手に言い返すこともあります。このタイプは、ちょっとした侮辱でも心に残りやすく、一度深刻な喧嘩をすると、その人との関係を完全に断ち切ってしまうことすらあります。
また、「時間の直観 Ni 」が弱いため、SLIは物事を前もって計画しようとする傾向があります。そのため、慎重になりすぎたり、保守的になったりすることもあります。状況のすべてをしっかり分析し終えるまでは、なかなか最終的な決断を下そうとしません。