誤認しやすい組み合わせではありませんが、メインタイプとウイングを間違えるというパターンの誤認として、1w2と2w1の間で誤認が発生することはあります。また、性別が影響するパターンの誤認として、1w2の女性は自分を2w1と見なす傾向があり、2w1の男性は自分を1w2と見なす傾向はあります。
1w9(あまりグイグイ行かず、感情的な活発さがあまりないタイプ)と2w3(外向的で活発なタイプ)の間で誤認が生じることは、あまりありません。
タイプ概要
タイプ1 | タイプ2 | |
---|---|---|
囚われ | 怒り | プライド |
根源的恐れ | 悪く、欠陥があり、邪で堕落していること | あるがままの自分では愛されず、求められない |
根源的欲求 | 善き存在であること、人徳があって バランスがとれていて誠実であること |
愛されていると感じること |
超自我の声 | 正しいことをすれば大丈夫だ | 人から愛され、その人たちと親しければ大丈夫だ |
共通点
タイプ1とタイプ2は下記の点が共通しています。
- 自分が役に立っているという実感が欲しい
- 非情に利他的
相違点
タイプ1とタイプ2は下記の点が異なっています。
タイプ1 | タイプ2 |
---|---|
個人的なことは抜きにして、原理原則や自分の立場、提案の「正しさ」に訴えようとする | 非常に個人的な立場から人助けをする、正しさよりも相手のニーズを重視して支援をする |
自分の自律性を守る、他者から干渉されたくない | 他者との密接な繋がり(融和)を求める |
不満や苛立ちを比較的ストレートに表現する(すぐ顔にも出やすい) | 敵意や怒りの感情が苦手で、不満や苛立ちを伝えるのに苦労する(もし伝える場合はオブラートに包む) |
ポジティブな感情表現が抑制されている | ポジティブな感情表現は積極的に行う、大げさなほどに友好的なこともある |
上から目線で相手の道徳的な間違いを糾弾することで、相手を動かそうとする | 間接的な操作(自分の苦しみを脚色して罪悪感を抱かせる等)で、相手を動かそうとする |
ユングのタイプ論との関係
ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ1は外向的思考に、タイプ2は外向的感情に近いとされています。
参考: