タイプ2とタイプ5の間で誤認が発生することはほとんどありません。これは、この2つのタイプが様々な面であまりにも正反対であるためです。
どちらかのタイプの人が、自分自身のタイプをもう片方のタイプに間違えるということはほとんどないと思われますが、他の人がタイプ判定する際には、時々誤認することがあります。この誤認は、驚くべきことに一部のタイプ5を「この人はタイプ2ではないか」と誤認する場合のほうが多いです。ただし、こうした間違いが発生するような状況は非常に限られています(下記の共通点参照)。
タイプ概要
タイプ2 | タイプ5 | |
---|---|---|
囚われ | プライド | ためこみ |
根源的恐れ | あるがままの自分では愛されず、求められない | 無力で役立たずであること 無能なせいで圧倒されること |
根源的欲求 | 愛されていると感じること | 有能であること |
超自我の声 | 人から愛され、その人たちと親しければ大丈夫だ | 何かに熟達したら大丈夫だ |
共通点
タイプ2とタイプ5は下記の点が共通しています。
- 通常あまり人と深い関係を結ぼうとしないタイプ5が特定の人と深い関係を結び、普段の反動から「絶対にこの人を手放したくない、離れたくない」と思うようになった場合の様子がタイプ2に似ていることはある。
相違点
タイプ2とタイプ5は下記の点が異なっています。
タイプ2 | タイプ5 |
---|---|
感情表現豊かで、人との関わりを大切にする | 感情表現が乏しく、全エニアグラム中、最も一匹狼なタイプ |
他人から拒絶されていると感じた場合、なんとかして人を味方につけようとする | 他人から拒絶されていると感じた場合、その痛みから逃げてますます孤立する |
過度に知的なアプローチや複雑なアイデア、手順に慌てふためいたり、イライラする | 感傷や熱狂といったものに慌てふためいたり、イライラする |
自分から他の人に近づく | 他の人から離れて行こうとする |
ユングのタイプ論との関係
ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ2は外向的感情に、タイプ5は内向的思考に近いとされています。
参考: