LSE | δ | 外向 | 感覚 | 論理 | 合理 | 賢明 | 情緒 | 客観 | 戦術 | 資源 | 動的 | 貴族 | 質問 | 先見 | プロセス | 否定 |
EII | δ | 内向 | 直観 | 倫理 | 合理 | 賢明 | 構成 | 客観 | 戦略 | 資源 | 静的 | 貴族 | 宣言 | 先見 | プロセス | 肯定 |
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タイプ間関係
双対関係:
様々なレベルと方法で交流できる関係であり、それが充実感のある関係性や、多様性のある関係性に繋がる。
ほとんどの場合、お互いが「相手にとって予想外の何か」を関係にもたらし、予想外の形で相手に影響を与えることになる。これは、互いに「相手が持っていて、なおかつ十分に認識していない特定の能力、問題、特徴」を認識しているからである。
この関係が完全に満たされるためには、お互いの心の垣根を取り払う必要がある。そうでなければ、完全に満たされたといえる関係には至れない。
マスク
EIIがLSEをマスクとして被っている場合、あるいはその逆の場合:
このマスクをかぶっている場合、休息に関する問題を抱えている。「休息、快適さ、リラックス、サポート。励まし」を必要としている。
特徴の比較
内向 or 外向
- EIIは内向、LSEは外向。
- LSEのほうが、EIIよりもエネルギーレベルが高い。
- LSEの精神的なエネルギーは外側に向かって流れていることが多い。それに対してEIIのエネルギーは内側に向かって流れていることが多い。
- EIIのエネルギーレベルは、一人でいるときに高まるのに対して、LSEのエネルギーレベルは、大勢の人々と交流しているときに高まる。
- LSEのエネルギーレベルは一人でいるときに消耗するのに対し、EIIのエネルギーレベルは、大勢の人々と交流しているときに消耗する。(「一人でいる」の程度に関しては諸説あり。関連記事「二分法の外向性と内向性の正しい理解について by Trehov and Tsypin」より引用すると、「どんなに外向型らしい外向型でさえ、多かれ少なかれ一人になれる時間を必要としています」)
- LSEは、自分の考えや感情よりも、自分の周りの環境に意識を向けることが多い。それに対して、EIIは自分の考えや感情の方に意識を向けることが多い。
- EIIは(LSEと比べて)、特定のタスクに長時間集中し続けることが得意である。(諸説あり。集中力がどの程度続くかは、二分法「賢明/果敢」のほうに紐づけられることもある)
- LSEは、EIIよりも自分の外見に気を配り、自分をアピールするのが上手である。(諸説あり。このような能力は外向ではなく感覚、特にSiに紐づけられることが多い)
- LSEはチームで仕事することを好むのに対して、EIIは一人で仕事することを好む傾向がある。
- EIIの交友関係は(LSEよりも)狭い。
- LSEは自分から積極的に動いて人間関係を広げようとする。EIIはもっと受動的で消極的である。
直観 or 感覚
- EIIは直観、LSEは感覚。
- LSEは(EIIよりも)細部によく気が付く。EIIは(LSEよりも)全体像を捉えるのが上手い。
- LSEは(EIIよりも)物理的・身体的な対立を負担に感じない傾向がある。
- EIIはアイデアや理論に興味を持ちやすく、LSEは実践や活用に興味を持ちやすい。
- EIIは、自分のアイデアやコンセプトに意識を向けることが多い。一方、LSEは自分の周りの環境に意識を向けることが多い。
- EIIは、どちらかというと理想主義的で、頭の中で生きているような面がある。一方、LSEはもっと現実的で、地に足がついている。
論理 or 倫理
- LSEは論理、EIIは倫理。
- EIIのほうが、対人関係の問題を解決したり、最小限に抑えるのが得意である。LSEはこの手の問題を理解するのに苦労することが多い。
- EIIは(LSEよりも)論理的な操作に脆弱である。それに対してLSEは(EIIよりも)倫理的、あるいは感情的な操作に脆弱である。
- LSEは(EIIよりも)システムや構造、機能の研究に興味を持つ傾向がある。
- EIIは説得によって人に働きかけるのを好むのに対し、LSEは議論を通して人に働きかけるのを好む。
構成 or 情緒
- LSEは情緒主義、EIIは構成主義。
- EIIは、自分の内面的な感情状態を一定に保つための「感情的な錨」を使用する傾向がある。例えばEIIは自分の内部の感情状態を一定にとどめるために、本や映画、場所などを「錨」として使用する。
- LSEは、これまでに触れたことのない、新しい経験を求める傾向がある。LSEが一度経験したことをもう一度行う(本を読み返す・映画をもう一度見る・以前訪れたことのある場所にまた行く)のは、それについて忘れてしまった時や、そこから新しい何かを学ぼうとしているときだけに限られる。
- EIIは、全体的には質が悪い情報であっても、部分的には興味深さや面白さを感じることがある。それに対してLSEが、全体的に見て質が悪い情報だと感じた場合、その全てに対して興味を失ってしまいやすい。
- EIIは、慰めや同情ではなく、具体的な解決策を提示してほしいと感じる傾向がある。一方LSEは、会話があまり感情的な意味でネガティブにならないよう気にしたり、働きかけたりする傾向がある(LSEは、ネガティブな感情状態に支配された会話には生産性がないと感じるため)。また、LSEは会話をポジティブな状態に保つためだけに、実際にはあまり興味がないこと、あるいは信じていないことを話すことがある。
- EIIは外部の感情状態に圧倒されやすく、そのことがストレスになりやすいため、他者との感情的な接触を避けようとする傾向がある。一方、LSEは外部からの感情的な影響をつっぱねたり、平然と流すのが比較的得意である。
- LSEは人から「何かをしてほしい」と要求された場合、それに圧倒されやすく、必要に応じて他者の要求を拒絶するのが比較的苦手である。そのため、不快な要求をされそうな接触を避けようとする。一方、EIIは他人からの要求をビジネスライクに検討したり、必要に応じて拒絶したりするのは比較的得意である。
戦略 or 戦術
- EIIは戦略、LSEは戦術。
- 何かをする際、EIIは目標そのものに注意を向ける傾向がある。また、その目標を達成するために必要な個々の行動を見落としたり、優先順位を下げる傾向がある。一方LSEは、段階的なプロセスごとに行われる行動や意思決定がどのように行われるかに焦点を当てる。
- LSEは(EIIと比べると)進捗状況を踏まえて目標を変更したり、調整しなおすことに抵抗がない。一方EIIは最初の目標に固執する傾向がある。(合理性/非合理性と紛らわしいが、合理性/非合理性は「決断や計画を変えることに抵抗があるか」であり、こちらは「目標を変えることに抵抗があるか」である)
- EIIにとって目標は不動のものであり、目標に有効ではないと明らかになった場合、すでに進行している活動であっても途中で打ち切ってしまうことを好む。それに対してLSEは現在の選択肢をそのまま追求することを好み、現在の選択肢にあわせて目標を調整しようとする。
静的 or 動的
- EIIは静的、LSEは動的。
- EIIは出来事を「連続的な出来事の変化」ではなく、個別のエピソードとして認識する一方で、LSEは出来事を「ある状態から次の状態へとシームレスに変化していくもの」として認識する。
- 出来事の段階を説明するとき、LSEは「段階Aがどのように段階Bにつながるか、段階Bがどのように段階Cにつながるか」という「段階ごとの繋がり方」に注目する傾向がある。一方、EIIは(LSEのように)段階の遷移や原因、影響を必ずしも確認したり強調することなく、段階そのものに焦点を当てる傾向がある。
- EIIは物事の特性や構造について話す傾向がある。一方LSEは動き、相互作用、変化として説明する傾向がある。
- 物語を創作する場合、EIIは特定の人物一人が主人公になりやすい。それに対してLSEは複数の主人公が登場することが多い。
質問 or 宣言
- LSEは質問、EIIは宣言。
- EIIとLSEは好みの会話のスタイルが異なっている。LSEは質問と応答の繰り返しで進行していく形式の会話を好む。一方、EIIは会話の参加者が順番に「誰に向けているわけでもない独白」を言うような会話の形式を好む。
- EIIは、自分が話している最中に質問されるのが好きではない。一方、LSEは自分の話の途中であっても、必要に応じて質問に答えることにあまり抵抗がない( LSEのほうが、いつでも質問OKというスタンスをとる)。
- EIIは(LSEよりも)相手が話し終わるまで辛抱強く待ち続けられる。
- LSEは(EIIよりも)一度に複数の人と話すことに抵抗がない。EIIはどちらかというと1対1の会話のほうが楽に感じる。
否定 or 肯定
- LSEは否定主義、EIIは肯定主義。
- 何かを選択する際、EIIは(LSEよりも)「その選択肢は自分にどのような利益をもたらすか」に焦点を当てるのに対して、LSEは(EIIよりも)「その選択肢にはどのようなリスクがあるか」に注目する傾向がある。EIIは無意識のうちにリスクを過小評価する傾向がある。
- LSEは「グラスに水が半分しか残っていない」と感じるのに対し、EIIは「グラスに水が半分残っている」と感じるタイプである。つまりLSEは、状況や計画の不十分な点や不足している点に、より注意を払う傾向がある。そのせいで「LSEは何かにつけて否定的な評価をする」と受け取られてしまうことがある。そのためEIIはより前向きな人だと受け取られることがある。
参考: