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ソシオニクス IEI(INFp)by Grigory Reinin

2022年4月29日金曜日

Grigory Reinin IEI ソシオニクス

ソシオニクス IEI(INFp)の特徴 by-Grigory-Reinin

カリナウスカスの輪

Grigory Reininは、現在のソシオニクスで一般的なモデルAではなく、カリナウスカスの輪というモデルを使用している。そのため機能の配置がモデルAとは異なっている。


機能 #1 – 主観的直観 (Ni)

これは自信と信頼の領域です。IEIは、内部の状況の継続性と整合性、つまり内面的に一貫性を保つ能力に自信を持っています。この能力は、対人場面で頻繁に目にすることが出来ます。


◆◆◆


IEIは基本的には少し貴族的なところがありますが、人によって大きく異なる場合があります。人間関係の規範に対する考え方が保守的で、他人には理解されにくいタイプです。

IEIは、明確に定義された人生哲学を持っています。ある意味で、このタイプの人々は「保守的なロマンティスト」です。例えばSEIとは対照的に、IEIにとって、内省的な瞑想状態はほとんど一般的な日常の状態です。IEIは(ILIと共に)他のタイプよりも内省に没頭することが多いタイプです。

外部の状況があまりよくない時、IEIは長時間、外界との接触を断ち、合理的な領域に背を向けて自分の魂の中に引きこもってしまう可能性があります。


◆◆◆


このタイプの人々は、目立たないようにしながらも、時代の流れを敏感に感じ取ることが出来ます。

ちなみにプロのボディーガードとして活躍するIEIも存在しますが、これはIEIの持つ「平常時、目立たないように行動する能力」がボディーガードという職務に上手くかみ合っているからです。

ケビン・コスナー、ピアース・ブロスナン、スティーヴン・セガールといった俳優は、このタイプのわかりやすい例だと言えます。


機能 #-1 – 客観的直観 (Ne)

外部の状況の整合性を無視します。そのため、このタイプの人々は簡単に周囲の状況から遊離してしまいます。彼らは外部の状況とは別々に存在しているのです。

懇親会などで「人を探してるんですが、どこにいるか知りませんか?ついさっきまで一緒にいたんですが」と突然質問する人を見かけたことは無いでしょうか。これはIEIにはよくあることです。

IEIには、「自分の内面に夢中になってしまい、外界のことが目に入っていない」ということがあります(これがILEだと、全く逆のことが起こります。ILEは外部の状況に夢中になりやくすく、外界とのコミュニケーションに集中しすぎるあまり、自分の問題や自分の状態が完全に脳裡から抜け落ちていることがあります)。


機能 #2 – 客観的倫理 (Fe)

IEIのFeは創造性の領域にあります。これは人と人、あるいは人と彼らの相互関係に関わります。


誤解されやすいことですが、創造的な機能が「人間関係の操作」を扱っているとしても、それがすなわち「IEIはマニピュレーターだ」ということを意味するわけではありません。これはIEIが「人々の間で起こっていることを把握するのが上手い」ということを意味しているだけです。

感情的に影響を与えることで、人間関係を良い方向に導くことが出来ます。その際、彼らはその状況の中に自分が存在しないようにしたがります。つまり内部でギラギラと影響をふりまくのではなく、外部のオブザーバーになりたがります。


IEIの影響力は精妙で、軽く余韻を残すような形で作用します。ひょっとしたらIEIはSEI以上に洗練されたマニピュレーターに見えるかもしれませんが、筆者自身はこの解釈がIEIというタイプを説明するにあたって妥当なものだとは思っていません。

「IEIはこういうタイプだ」と説明するためには、さらなる観察が必要であることは間違いありません。


◆◆◆


通常、IEIは人間関係で問題を抱えていないことが多いです。彼らは必要に応じて同意したり、折衝したり、行動したりすることが出来るからです。必要であれば、簡単に特定の行動をとることが出来ます(筆者はこのようなIEIを何度も見かけました)。

IEIは素晴らしい主催者であり、大勢の人々を集めて構造化することができます。グループ内の関係を調整したり、維持したり、生産的な雰囲気を作り出すことができます。リーダーとしてのIEIは、協調的で民主的なリーダーシップのスタイルをとることが多いです。


機能 #-2 – 主観的倫理 (Fi)

これは規範、基準(スタンダード)、行動の固定観念、ダメなこと、してはいけないことの領域です。IEIは「愛の告白」などといった「自分の態度を表明しなければいけない場面」を避けたがります

IEIにとって客観的な状況であったり、「物事がどうあるべきか」というトピックは話しやすいトピックですが、自分の態度や気持ちに関してはそうではありません。そもそもIEIにとって、そういったことは既に彼らの「態度」の中で十分に表現されていることであり、わざわざ口に出して言うようなことではないのです。


通常、誰かに対して本心からのポジティブな気持ちを表現する場合、IEIは、社会で一般的とされる表現方法からあまり外れない方法で表現します [1]

IEIの豊かな内面を的確に表現するには、「言葉」という形態は不十分なのです。


機能 #3 – 主観的論理 (Ti)

IEIの自尊心の原則は「物事をどのように理解するか」に基づいています。言い換えると「正しく物事を理解できていれば、私はいい人間である」という原則です。

別のタイプの説明でも同じような説明をしましたが、この機能#3という位置に来る機能は「状況の単純化」をする傾向があります。この時、単純化は効果的な防衛手段として用いられています。


IEIの場合、「100%の確信が持てない分野の知識は全て拒絶する」という「ネガティブ」な防衛手段を好む傾向があります。

自分の能力のなさが露呈することを恐れて、自分の知識を発揮したり、応用したりする分野を、あえて大きく制限してしまうのです。


機能 #-3 – 客観的論理 (Te)

ここでの問題は「物事を理解すること」であり、それを解決するために、IEIは「物事を知る」という手段をとろうとします。

このタイプの人々は、客観的なデータを収集することで、問題を解決しようと考えます

客観的で信頼できる新しい情報を入手するためには、専門家に相談し、研究データと結果を入手する必要があります

情報を得たIEIは、外部の状況を変化させることで、自分の問題を解決しようとします。


機能 #4 – 客観的感覚 (Se)

暗示機能:場所、動機、「私は欲しい」を評価する原則。

「他の人は、私が何をすべきか知っています。私にとって『良い場所』とは、行動や動きがあり、何かを成し遂げることが出来る場所です」

IEIは、突然自分がある場所に向かう途中であったり、焚火のそばに座っていることに気が付くことがあります。つまりIEI自身からすると、自分が何らかの活動の中に、突然「入り込んでいる」ような状態になるのです。


◆◆◆


しばしば「参加したくない」と拒絶したり、外部の影響に抵抗することができないまま、自分で計画していたわけでも望んでいたわけでもない状況に、いつの間にか巻き込まれていることがあります。

「自分をどこかに連れて行こうとした人がいたから、そのまま着いて行った

このタイプの人々は、自分が関わる活動や外部の状況に、もっと注意を払う必要があります。

「この行動は、自分の人生の目標に沿ったものか。この人に黙って着いて行って、自分の目標が叶えられるのか」と自分に問いかけるようにしなければなりません。

もしも、いつの間にか不本意な何かに巻き込まれていると気付いた時、IEIは状況を整理し、説明を求め、自由になって立ち去るための働きかけを始めるかもしれません。

しかし既に手遅れであることもよくあります。気付いたときには既に遅く、列車は駅を出発してしまっていて、もう元には戻れないのです。


◆◆◆


この領域は、他人の選択に依存していて、暗示にかかりやすい領域であるのと同時に、一方では人間関係を操作する能力にも関係しています

IEIが「オン」になって、何が起こっているのか理解すると、彼らは自分の強みを利用して人々を操作することで、なんとか状況を打開しようとし始めます。


機能 #-4 – 主観的感覚 (Si)

IEIは、自分の内部の感覚的および身体的印象(視覚的、触覚的、性的な感覚、体調と感覚的イメージ、それらに関連するもの)に、恐れを抱きます

感覚的な快適さや健康を軽視しており、病院に行くことを拒んだり、「自分の畝で倒れるまで畑を耕す」ような、不健康なワーカーホリックさを見せたりします。


◆◆◆


IEIの場合、どんな不快感であっても、それを避けるために自分から行動を起こすより、そのまま耐えている方が楽に感じます(しばしば激しい痛みでさえ同じです)。

黙って耐えるという点では双対であるSLEに似ていますが、IEIとSLEの違いは、IEIが持ち合わせている「この問題に取り組むためのエネルギー」が、SLEと比べて遥かに少ないという点です。

こうした健康に対する態度を持つIEIは、「病気にかかりやすい」「病気が治りにくい」という危険性が高いタイプだといえます。


有名人

  • セルゲイ・エセーニン
  • ジャン=ジャック・ルソー
  • ユーリイ・ガガーリン
  • オードリー・ヘプバーン


出典:
※有名人は省略しているため、詳しくは出典を参照。


訳注

  1. ^ 例えば皮肉やネガティブな気持ちを「微笑み」で表現したり、怒った顔をしながらも、内心は嬉しく思っているというような捻くれた感情表現の仕方はしない。


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