ESI | γ | 内向 | 感覚 | 倫理 | 合理 | 果敢 | 構成 | 客観 | 戦術 | 資源 | 静的 | 民主 | 質問 | 臨機 | 結果 | 否定 |
EII | δ | 内向 | 直観 | 倫理 | 合理 | 賢明 | 構成 | 客観 | 戦略 | 資源 | 静的 | 貴族 | 宣言 | 先見 | プロセス | 肯定 |
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タイプ間関係
共鳴関係:
どちらも倫理タイプである場合、情熱と感情の過剰さの問題に悩まされがち。どちらも論理タイプである場合、常に緊張感のある苛立たしい関係に陥りやすい。
互いに「相手は誠実さに欠けている。利己的だ」と感じてしまう関係。
マスク
ESIがEIIをマスクとして被っている場合、あるいはその逆の場合:
自分に対する自信に欠けている状態と関係している。
まっとうな形で自己主張できない(あるいはそのための手段を知らない)せいで、本来の自分に反した行動を取らざるを得ない状態、無理して自分の弱さをごまかしている状態、他人、そして何よりも自分自身に対して、偽りの自分を「これが本当の私だ」とアピールしなければならない状態に陥っている。
特徴の比較
直観 or 感覚
- EIIは直観、ESIは感覚。
- ESIは(EIIよりも)細部によく気が付く。EIIは(ESIよりも)全体像を捉えるのが上手い。
- ESIは(EIIよりも)物理的・身体的な対立を負担に感じない傾向がある。
- EIIはアイデアや理論に興味を持ちやすく、ESIは実践や活用に興味を持ちやすい。
- EIIは、自分のアイデアやコンセプトに意識を向けることが多い。一方、ESIは自分の周りの環境に意識を向けることが多い。
- EIIは、どちらかというと理想主義的で、頭の中で生きているような面がある。一方、ESIはもっと現実的で、地に足がついている。
賢明 or 果敢
- EIIは賢明、ESIは果敢。
- 全てのアルファ・クアドラとデルタ・クアドラは賢明になる。
全てのベータ・クアドラとガンマ・クアドラは果敢になる。 - EIIにとっての「普通の状態」とは「リラックスした状態」である。目的を達成するために一時的に集中し、それが完了すると、特に意識しなくても自然にリラックス状態に戻る。リラックスした状態から動員状態に切り替える際には難があるが、その逆は簡単にできる。
- 仕事する際、EIIは(ESIよりも)動員状態に入るのが遅い。言い換えると、EIIは本当に重要な瞬間だけ強く集中し、それ以外は力を抜くようなスタイルで仕事に取り組む。
- ESIにとっての「普通の状態」とは「待機状態」である。つまり、無意識のうちに次のタスク実行の準備のために動員している。目的を達成した後、なかなか動員状態から抜け出せない。動員状態を冷ますために、追加の活動が必要になることもある(例えば重要なテストが終わった後も何となく落ち着かないので「意識的に気分を切り替えるために」映画を見に出かけたりする)。
- 仕事を完成させようとする際、ESIは(EIIよりも)長時間、集中して働く傾向がある。つまりESIは早い段階から動員状態に入り、仕事が完了した後も、より長い間仕事にエネルギーを注ぐ傾向がある。
- ESIは労働の報酬、つまり自分の努力によって得られる成果(給与の金額など)に焦点を当てる傾向がある。それに対してEIIは「労働の報酬」よりも「通勤時間や残業時間の長さ、職場環境の快適さ、仕事のハードさ」に焦点をあてる傾向がある。
- 仕事をするとき、ESIは結果のために仕事をする傾向がある(例えば、仕事を完了したときの報酬やボーナスなどがモチベーションとなって仕事をする)。そのためにESIは快適さや自分の都合をある程度犠牲にすることも厭わない。ESIが職場の良し悪しを評価する場合、自分が投資した努力に対してどのようなリターンが得られるか(例えばどれくらい金銭や名声が得られるか)によって判断する。
- EIIは(ESIよりも)大きなタスクをいくつかの段階に分割し、各段階ごとに集中しながらプロジェクトを進めようとする。段階と段階の間ではリラックス状態に戻る。
- EIIは(ESIよりも)「何かについて検討する」という段階を重視しており、「どのような検討をしたのか」を詳しく説明する傾向がある。その一方で「いつ行動するのか」にはあまり焦点を当てない。
- EIIは(ESIよりも)計画と準備に多くの時間を費やす。EIIは計画について話し合ったり、プロジェクトに取り組むための選択肢や方法について話し合ったりすることに、より多くの時間を費やしたがる。
- EIIは準備段階(検討段階)により意識を向ける傾向があり、自分が決定を下した瞬間のことをあまり覚えていない。一方、ESIにとっては検討段階よりも「決定を下した瞬間」とそれ以降の「実際に行動する段階」の方が印象に残りやすい。ESIがプロジェクトについて説明する場合、決定を下した段階以降について、より詳細に語る傾向がある。
- ESIは(EIIと比較して)、1つのタスクを小さな段階に分けたりせず、タスク全体に取り組む傾向がある。そのためESIはタスクを実行する全期間にわたって動員し続けることになる。
戦略 or 戦術
- EIIは戦略、ESIは戦術。
- 何かをする際、EIIは目標そのものに注意を向ける傾向がある。また、その目標を達成するために必要な個々の行動を見落としたり、優先順位を下げる傾向がある。一方ESIは、段階的なプロセスごとに行われる行動や意思決定がどのように行われるかに焦点を当てる。
- ESIは(EIIと比べると)進捗状況を踏まえて目標を変更したり、調整しなおすことに抵抗がない。一方EIIは最初の目標に固執する傾向がある。(合理性/非合理性と紛らわしいが、合理性/非合理性は「決断や計画を変えることに抵抗があるか」であり、こちらは「目標を変えることに抵抗があるか」である)
- EIIにとって目標は不動のものであり、目標に有効ではないと明らかになった場合、すでに進行している活動であっても途中で打ち切ってしまうことを好む。それに対してESIは現在の選択肢をそのまま追求することを好み、現在の選択肢にあわせて目標を調整しようとする。
民主 or 貴族
- ESIは民主主義、EIIは貴族主義。
- 全てのアルファ・クアドラとガンマ・クアドラは民主主義になる。
全てのベータ・クアドラとデルタ・クアドラは貴族主義になる。 - EIIは(ESIよりも)集団内での人間関係を通して、自分自身や他の人々を認識・定義することが多い。
- ESIは(EIIよりも)、個人的な資質によって自分自身や他人を認識する。自分を他の人と差別化しようとする傾向がある。
- EIIのほうが(ESIよりも)「この人についてどう思うか」という情報を判断するのが早い。これは、EIIが相手の所属する集団を踏まえて判断するためである。一方ESIは集団としての情報ではなく個人的な情報から判断したいと思うため、判断が遅くなる。
- EIIの他者に対する評価は、その人が所属しているグループ・派閥に対するEIIの評価の影響を受ける。「1人の人間が、相反する2つのグループに所属している」という状態は、EIIにとって「理解に苦しむ」ものである。
- ESIの態度は、(EIIと比べると)相手の個人的な特徴に左右されやすい。この個人的な特徴には「知性の高さ」「個人的な業績」「ディベート力」「命令に従わせる力」などが例として挙げられる。ESIは「どれほど優れた集団に属しているか(例えばどれほど有名な企業で働いているかであったり、どれほど有名な大学の出身者かといった情報)」よりも「どれほど個人的な資質があるか」を踏まえて、相手と自分のどちらのほうが、どれくらい優位かを認識する。
質問 or 宣言
- ESIは質問、EIIは宣言。
- EIIとESIは好みの会話のスタイルが異なっている。ESIは質問と応答の繰り返しで進行していく形式の会話を好む。一方、EIIは会話の参加者が順番に「誰に向けているわけでもない独白」を言うような会話の形式を好む。
- EIIは、自分が話している最中に質問されるのが好きではない。一方、ESIは自分の話の途中であっても、必要に応じて質問に答えることにあまり抵抗がない( ESIのほうが、いつでも質問OKというスタンスをとる)。
- EIIは(ESIよりも)相手が話し終わるまで辛抱強く待ち続けられる。
- ESIは(EIIよりも)一度に複数の人と話すことに抵抗がない。EIIはどちらかというと1対1の会話のほうが楽に感じる。
先見 or 臨機
- EIIは先見、ESIは臨機応変。
- 問題を解決する際に、EIIは(ESIよりも)一般化された過去の経験やに頼ることが多く、すでに確立されている方法やプロセスを使用する傾向がある。
- 問題を解決する際に、ESIは(EIIよりも)目の前の問題にあわせてプロセスや方法を独自開発しようとする傾向がある。すでに確立されている方法やプロセスを活用するよりも、まず今現在の状況や、今現在利用できる新情報を踏まえて方法やプロセスを設計しようとする。
プロセス or 結果
- ESIは結果、EIIはプロセス。
- 行動計画やプロセスを作成する時、EIIは自分を「プロセスの中」にいるものとして捉え、それに没頭する傾向がある。一方、ESIにとって「プロセス」や「状況」は外的なものである。そのため(EIIよりも)ESIのほうがマルチタスクになりやすい傾向がある。
- 明確な最終目標や結果がない場合、ESIは(EIIよりも)多くの不快感を覚える。これは、ESIにとってプロセスは外的なものであるため、EIIよりもプロジェクトの開発状況をモニタリングし、理解するのが難しいために生じる傾向である。
否定 or 肯定
- ESIは否定主義、EIIは肯定主義。
- 何かを選択する際、EIIは(ESIよりも)「その選択肢は自分にどのような利益をもたらすか」に焦点を当てるのに対して、ESIは(EIIよりも)「その選択肢にはどのようなリスクがあるか」に注目する傾向がある。EIIは無意識のうちにリスクを過小評価する傾向がある。
- ESIは「グラスに水が半分しか残っていない」と感じるのに対し、EIIは「グラスに水が半分残っている」と感じるタイプである。つまりESIは、状況や計画の不十分な点や不足している点に、より注意を払う傾向がある。そのせいで「ESIは何かにつけて否定的な評価をする」と受け取られてしまうことがある。そのためEIIはより前向きな人だと受け取られることがある。
参考: