この記事に関連するタイプ:EFVL, EFLV, ELVF, ELFV, EVLF, EVFL
概要
第1機能はI+ You-(「私の意見が唯一正しいものです。あなたの意見は存在しません」)の機能である。
ここにEの側面(感情的な側面;感情的な反応、感情的な経験に対する態度、直観的な予感、人生の文化的および芸術的側面(絵画、音楽、映画など感情が主導的な役割を果たす全てのもの))がくるタイプには、サブタイプに関わらず多かれ少なかれ以下の特徴が見られる。
- 感情面で他者に影響を及ぼしやすい一方で、他者からの影響を受けにくい。
- 他者の感情よりも、自分の感情に焦点を当てやすい。
- 自分の感情世界に浸ることを好む。
- あまり意識的に自分の感情をコントロールしようとしない。
- 他者の感情変化に関心を向けず、あまりそれを気に掛けたり、監視したり、反応しない。
サブタイプ
1E-2
2Eに似た1E。最も社交的でコミュニケーションを好む1E。
概要で紹介した特徴のうち、「感情面で他者に影響を及ぼしやすい一方で、他者からの影響を受けにくい」が比較的強く表れやすいサブタイプ。
自分が感じた感情に負い目を感じたりせず、それを他者と共有しようとする。自身の感情状態をあまり意識的にコントロールしようとしない1E-4とは違って、特定の感情状態を再体験するために、過去の記憶を呼び覚ましたり、本や映画を視返したり、特定の場所に出かけたりすることがある(ちなみにこうした特徴は、ソシオニクスの「構成主義タイプ(ILE, ESE, EIE, SLE, ILI, ESI, SLI, EII)」にもみられる特徴である)。
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- 1E-2と2Eの違い:
1E-2は自分の感情を他者に伝えることに興味を持ちやすく、他者の感情にはあまり興味を持たない傾向がある。それに対して、2Eが最も興味を持つのは他者の感情状態のほうである。
1E-3
3Eに似た1E。いわゆる内向的な人と聞いて多くの人が思い浮かべるような特徴を多く持っている、最も閉鎖的な3E。
概要で紹介した特徴のうち、「他者の感情よりも、自分の感情に焦点を当てやすい」「自分の感情世界に浸ることを好む」が比較的強く表れやすいサブタイプ。
自分の内なる感情世界にこもり、あまりそれを外部と共有したがらないため、典型的な1E(外部に強い感情的影響を与えるタイプ)からは最もかけはなれている。一人でできる活動を好み、自分の経験をあまり他者と共有しないため、秘密主義者に見えることもある。
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- 1E-3と3Eの違い:
1E-3と3E(特に3E-1)はどちらも自分の感情世界に没頭しているような印象を受けるが、1Eの場合、自分の感情がなぜ、どのようにして移り変わっているのかを分析することには無関心で、自分の感情が他人にどのような影響を与えているのかもあまり考慮しない傾向があるのに対し、3Eはこうした点に関心を持ちやすく、それについて頻繁に内省する傾向がある。
1E-4
4Eに似た1E。他の1Eよりも感情の波が大きい1E。
概要で紹介した特徴のうち、「あまり意識的に自分の感情をコントロールしようとしない」「他者の感情変化に関心を向けず、あまりそれを気に掛けたり、監視したり、反応しない」が比較的強く表れやすいサブタイプ。
感情表現が無意識的で、笑いたい時には自然に笑い、怒りたい時には自然に怒りを見せる。他者に合わせて感情表現をコントロールするのが苦手で、時には荒ぶる感情をそのままぶつけてしまうこともあり、感情コントロールに難がある人、自分の機嫌を自分で取れない人と受け取られてしまうこともある。
また、他人から感情をコントロールされるのが嫌いなため、感情的になっている1E-4を宥めるためにご機嫌取りをすると、かえって火に油を注ぐような結果になりやすい。
1E-3が自分の感情世界に耽溺しているのに比べると、1E-4は自分の感情を持て余していて、それを嫌っているように見えることが多い。これは1E(特に1E-4)にとって、感情は無意識的な世界の物事であり、「なぜ自分がそう感じているのか」を意識的に分析できない・する気が起こりにくいため、ブラックボックスのままになりやすいからであるが、こうした点が4Eと混同されることがある。
(一般的に、1Eに限らず全てのタイプにとって、第1機能と第4機能は無意識的であり、第2機能と第3機能は意識的であると考えられている)
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- 1E-4と4Eの違い:
1Eは他者からの感情的な影響をあまり受けないが、4Eは影響を受けやすいという違いがある。