この記事に関連するタイプ:LFEV, LFVE, EFLV, EFVL, VFLE, VFEL
概要
第2機能はI+ You+(「私は自分が正しいと思う権利を留保します。あなたの意見も考慮に入れます」)の機能である。
ここにFの側面(物質的な側面;健康、身体的ニーズ、身体活動への関心、美しく着飾ることへの関心、美食、家事や家庭内の物の修理、投資スタイル、金銭感覚など)がくるタイプには、サブタイプに関わらず多かれ少なかれ以下の特徴が見られる。
- 物質的側面に自信があり(例えば自分の外見や、自分の服飾選びのセンスへの自信であったり、自分の経済観念や、健康なライフスタイルとは何かの考えに対する自信)、他の人々に影響を与えたいという願望が強い。
- 自分の考えを他者と共有し、他の人々の人生をより良いものに変えようとする傾向がある。
- この側面にいつも意識を向けており、ほんの少しでも問題があると、それに気付いて改善しようとする。
- 非常に感性が鋭く、ファッションや健康、セルフケア、スポーツなどの分野に興味関心を持っていることが多い。
- 自分のニーズ(この側面に関するニーズ)よりも、どちらかというと他者のニーズに注意を向けやすく、他者をサポートする傾向が強い。
サブタイプ
2F-1
1Fに似た2F。最も主張の激しい2F。
概要で紹介した特徴のうち、「物質的側面に自信があり、他人に影響を与えたいという願望が強い。」「自分の考えを他者と共有し、他の人々の人生をより良いものに変えようとする傾向がある。」という特徴が比較的強く表れやすいサブタイプ。
他の2Fと比べると、2F-1は日常生活、より正確に言えば、どのようにして物質的な側面の物事と関わっていくべきかという点では、他の人々に影響を与えようとする傾向が強い。この2Fは、何らかのプロであることもあるが、どちらかというと自分のプロとしての道をひたすら極める方向よりも、他者を導くコーチ・教師・メンターとしての立場を好む傾向がある。
それが行き過ぎて、他者にしつこくアドバイスをしたり、自分が良いと思う考えを押しつけたりしながら、相手を変えよう、正そうとすることもある。こうした点が、1Fと似ている。
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- 2F-1と1Fの違い:
1Fが重視するのは、自分の物質的な側面に関わるニーズと欲求である。1Fは他人がどうこうよりも、自分のニーズや欲望がどれだけ満たされているかにまず焦点をあてる。
それに対して2F-1はもっと他人の物質的側面に焦点をあてているため、サポートやアドバイスなどの手段を通して、他人に影響を与えて変化させることそのものに喜びを感じる傾向が強い。
2F-3
3Fに似た2F。じっとしているのが苦手で、思い立ったらすぐに行動する2F。
概要で紹介した特徴のうち、「この側面にいつも意識を向けており、ほんの少しでも問題があると、それに気付いて改善しようとする。」「非常に感性が鋭く、ファッションや健康、セルフケア、スポーツ、ダンスなどの分野に興味関心を持っていることが多い。」という特徴が比較的強く表れやすいサブタイプ。
物質的な側面を通して外界との交流を求めており、物理的な接触を伴う交流(マッサージしたり、ハグをしたり、他者の身だしなみを整えたりするといった、直接的な身体的接触を含む交流)という形でその欲求が表れることもある。
2F-3は、この側面に安定的に意識を向き続けるため、物質的な世界で自己実現を果たそうとすることが多い。
物質的な側面に対して強い感受性を持っており、あまり落ち着きがなく動き回る傾向がある。
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- 2F-3と3Fの違い:
2F-3は、この分野では自信を持っている点が3Fとは異なっている。そのため2Fはあまり他者の評価に影響されない。3Fは何かを表現する際、他者の評価を意識してしまうため、あまり自由な表現が出来ない。
2F-3は他者に影響を与えることに焦点を当てるのに対し、3Fは自分の欲求を満たすことに焦点を当てる。
2F-4
4Fに似た2F。最も控えめな2F。
概要で紹介した特徴のうち、「自分のニーズ(この側面に関するニーズ)よりも、どちらかというと他者のニーズに注意を向けやすく、他者をサポートする傾向が強い。」という特徴が比較的強く表れやすいサブタイプ。
アドバイスしたり、サポートしたりすること自体は他の2F同様に好きなものの、他の2F(特にアドバイスやサポートの押しつけが多い2F-1)と比べると、ずっと控え目なことが多い。
他者の考えに寛容で、自分の中の「こうするべき像」よりは、相手に適した方法を模索しながら、その人のニーズを満たせるよう手助けするのを好む。
自分の考えを押しつけず、他人の考えに耳を傾ける姿勢から、4Fに間違えられることがある。
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- 2F-4と4Fの違い:
2F-4と4Fを比べると、物質的な側面に関わる活動に対する持続力が異なる。4Fはこの側面に対する興味が薄れやすく、すぐにLやV、Eといった別の側面の活動に意識が向いてしまうのに対して、2F-4は物質的な側面においては疲れ知らずであり、2Fの側面で自己実現をはかろうとすることさえある。
4Fが自分のニーズに焦点を当てるのに対し、2F-4は自分のニーズと他者のニーズの両方に焦点をあてており、自分と他人のニーズの両方を満たすためにはどうすべきかをよく考える傾向がある。