この記事に関連するタイプ:VLEF, VLFE, VELF, VEFL, VFLE, VFEL
概要
第1機能はI+ You-(「私の意見が唯一正しいものです。あなたの意見は存在しません」)の機能である。
ここにVの側面(意志的な側面;意思決定、意志力、個人の方向性、欲望、目標、責任、権威、権力、自制心、精神力、モチベーションなど)がくるタイプには、サブタイプに関わらず多かれ少なかれ以下の特徴が見られる。
- 自信を持って決断を下し、自分で決めた道を信じて突き進む。
- 他者に影響を与えることを好み、有無を言わさず自分の決定に他者を従わせようとする。
- 意思決定する際、他者の影響を受けない。
- 自分の意志を実現することに焦点を当てる。
- 自分と同じ目標や方向性や願望を、他者も持っていると考えてしまう癖がある(他者が自分とは全く違う価値観で目標を立てたり、何かを願ったりする可能性にあまり思い至らない)。
- あまり自分の目標や意志が形成されていく途中の段階を意識することがない。ほとんど無意識のうちに形成されており、出来上がった形で意識に浮上するため、主観的には「目標を組み立てる」プロセスを経験することがほとんどなく、「思い浮かんだ目標を叶えるか、やめておくか、どちらにするかを決定するだけ」という形になることが多い。
サブタイプ
1V-2
2Vに似た1V。意志的な面で他者に影響を与えようとする傾向が強く、責任あるポジションを好む1V。
概要で紹介した特徴のうち、「自信を持って決断を下し、自分で決めた道を信じて突き進む」「他者に影響を与えることを好み、有無を言わさず自分の決定に他者を従わせようとする」が比較的強く表れやすいサブタイプ。
1V-2は、1V-3や1V-4がどちらかというと「他人など知ったことではない。我が道を行く」というタイプなのに対して、1V-2はもっと集団指向で、チーム全体で共有するような目標を立てて、他者をそれに従わせようとする傾向がある。よりも意志的な側面で他者に影響を与える傾向が強い。自分だけで完結させるのではなく、積極的に責任あるポジションに立ちながら、環境そのものをコントロールしたがる。
周囲の人々を正しい方向に導こうとしたり、鼓舞する点が、一部の2Vに似ている。
◆◆◆
- 1V-2と2Vの違い:
1Vは、1V自身の目標や願望に焦点を当てるのに対して、2Vは他者の願望に焦点を当てる傾向がある。
1Vは自分の願望を叶えることにまず意識が向くのに対して、2Vは「他者が心の底で感じている願望は何であるのか」を理解したり、それを叶えるための手助けをすることに意識が向きやすいという違いがある。1Vは一方的に自分の基準で目標を決め、それに他人を従わせようとする傾向がある(これには、自分のために他人を利用するという場合だけではなく、自分の方向性と同じ方向性を他人も抱いているという思い込みの上で、相手にとってそうするのがベストだと信じてアドバイスしている場合がある)。
1V-3
3Vに似た1V。最も自信に満ちていて野心的な1V。
概要で紹介した特徴のうち、「意思決定する際、他者の影響を受けない」「自分の意志を実現することに焦点を当てる」「自分と同じ目標や方向性や願望を、他者も持っていると考えてしまう癖がある」という傾向が比較的強く表れやすいサブタイプ。
自分が思い描く自己実現の方法こそが正しい方法だと感じる傾向が強く、そこから外れる他人のことを見下したり、善意から「正しい自己実現とはどのようなものか」「正しい生き方、やり方は何か」を教えようとする傾向がある。周囲にいるのが同じような考えを持つ人ばかりになったり、自分の考えに影響されたフォロワーばかりになることが多い。
自己主張が激しく、自分の野望をなんとしてでも実現しようとする。周囲の人々が自分にとって邪魔にならないか、あるいは「間違った道」に迷い込んでいないか気に掛けることが多い。
他者のことをよく気にしたり、自分と他者を比較することが多い点が、3Vと似ている。
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- 1V-3と3Vの違い:
1V-3は、他者の手助け無しに目標を達成することを好む(また、他者の手助けを不要だと感じる)一方で、3Vはそれを求めており、手助けの有無が目標達成に大きく影響するという点で違いがある。
1V-4
4Vに似た1V。最も無気力そうに見える1V。
概要で紹介した特徴のうち、「あまり自分の目標や意志が形成されていく途中の段階を意識することがない」という傾向が比較的強く表れやすいサブタイプ。
1V-2や1V-3がどちらかというとギラギラしていて、野心的に目標設定を立て、その実現のために奮起したり、周囲を巻き込んだりするのに対して、1V-4はもっと無気力で、これといった目標を立てないままでいたり、「自分は怠け者だから、あまり高い目標を立てても無駄だろう」と考えがちなところがある。本人自身が無気力なため、リーダーシップもあるとは言い難い。
飴も鞭も効果がないタイプで、本当に自分自身がやりたいと思ったことでないと、どうしてもやる気を出せない。やる気自体にもムラがあり、地道にコツコツやるよりも、一度にあれもこれも全部手に入れたいと願うことが多い。
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- 1V-4と4Vの違い:
1V-4は、自分が望まない目標を他人から押しつけられても、簡単には受け入れないのに対して、4Vはあっけなく受け入れるという点で大きく異なっている。
1V-4は、思い通りに行かない原因を、当人以外の誰かや何かのせいにするのを嫌う(これは自分が思い通りに行かない場合も同様)。そのため、「社会が悪い」「時代が悪い」といった愚痴には共感を示さない傾向がある。それに対して、4Vはそうした愚痴をこぼすことがある。