この記事に関連するタイプ:LVEF, LFEV, VLEF, VFEL, FLEV, FVEL
概要
第3機能はI- You-(「自分のことはよくわかりませんが、あなたの意見も疑わしいです」)の機能である。
ここにEの側面(感情的な側面;感情的な反応、感情的な経験に対する態度、直観的な予感、人生の文化的および芸術的側面(絵画、音楽、映画など感情が主導的な役割を果たす全てのもの))がくるタイプには、サブタイプに関わらず多かれ少なかれ以下の特徴が見られる。
- 自分の感情や、自分の感情世界に没頭しがち。
- 自分や他人の感情がどのように形作られていくのか、それがどのように表現されるのかに、多くの注意を払う。
- 他者からの感情的な影響を受けやすい。
サブタイプ
3E-1
1Eに似た3E。最も閉鎖的で控え目な3E。
概要で紹介した特徴のうち、「自分の感情や、自分の感情世界に没頭しがち」という特徴が比較的強く表れやすいサブタイプ。
他の3Eよりも自分の内的世界に没頭していて、それをあまり急いで表現しようとはしない。
他人からされた悪事を決して忘れず、ネガティブな感情を長く引きずりやすい。不機嫌な時は塞ぎ込んで自分の内なる世界に潜り込んでしまうことが多い。
あまり感情面で他者の手助けを欲しがらない点、ごく稀に感情を爆発させてしまった時に他者に与える影響が非常に大きい点から、1Eに間違えられやすい。
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- 3E-1と1Eの違い:
3Eは「自分はなぜこのように感じるのか」「この感情はどこからきたのか」という疑問を抱きやすく、それを考察するのに多くの時間を費やす傾向がある。また、自分が他人にどのような影響を与えているか、自分の感情をどう処理すべきかを考えることも多い。それに対して1Eは、自分が感じた感情をあるがままに受け容れ、それについて考察したり、思い悩んだりすることはない。
3E-2
2Eに似た3E。最も社交的で創造的な3E。
概要で紹介した特徴のうち、「自分や他人の感情がどのように形作られていくのか、それがどのように表現されるのかに、多くの注意を払う」という特徴が比較的強く表れやすいサブタイプ。
3E-1が他者との感情面でのネガティブな経験を引きずるが、3E-2は他者のネガティブな感情を避けたい・ポジティブな交流をしたいという欲求が強いため、比較的すぐに元通りの関係に戻ることが出来る。
他者との感情的な側面での交流やコミュニケーションを求める傾向が強く、また、感情的な側面に関わる物事(例えば芸術活動全般)を好む傾向も強い。実際に芸術活動に従事したり、演劇やダンスに関わる仕事に就くことを望む人も多い。こうした社交的でオープンなところが2Eに似ている。
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- 3E-2と2Eの違い:
2Eが基本的には最初から最後まで自信を持って感情に関わる側面のコミュニケーションを行うのに対して、3Eにはコミュニケーションに硬さがあり、戸惑いや恥じらい、不安が急に押し寄せてくることがある。この側面に関する話題への興味関心が爆発し、勢いよく話しこんだ後で、それを後悔したり、人に見せるべきではないものまで見せてしまったのではないかと不安になったりすることも多い。
あまり自分の感情面に対する他者評価を気にしない2Eと比べると、3Eは他人から自分の感情がどう見えているか、不快に思われていないかどうかをかなり気にする傾向がある。
3E-4
4Eに似た3E。最も穏やかで情緒が安定している3E。
概要で紹介した特徴のうち、「他者からの感情的な影響を受けやすい」という特徴が比較的強く表れやすいサブタイプ。
感情の波がなく、穏やかな人。「一見すると穏やかだが、実はネガティブな感情を貯め込んでいる」ということもあまりない。人から注目を集めたり、楽しませようと躍起になることはあまりなく、相手が自然にポジティブな感情になれるよう、気長に待つようなところがある。彼ら自身も、無理に明るく振る舞ってみせたりすることはない。
感情面でのネガティブさを避けたがる傾向が強く、陰口や喧嘩からは距離を置きたがる。口数はあまり多くないものの、情緒が安定していて、礼儀正しく、付き合いやすい人という印象を与えることが多い。
このように3E-4は穏やかな人ではあるが、本質的にはあまり自分の感情状態を独力でコントロールするのが得意ではなく、周囲の人々からの感情的影響を受けて右往左往しやすいところがある(そのため、穏やかさを好む4E-3は、極力ネガティブな環境から離れたがる)。その一方で、3E-4自身はあまり周囲の人々に対して、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも感情的影響を及ぼさない(及ぼせない)傾向がある。こうした特徴を見て、4Eに間違えられることがある。
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- 3E-4と4Eの違い:
3E-4はロマンチックな感情表現に魅力を感じたり、ロマンチックな内面世界を構築する傾向がある。対する4Eは、あまりそうしたものに興味関心を抱かない。