この記事に関連するタイプ:LVFE, LFVE, VLFE, VFLE, FLVE, FVLE
概要
第4機能はI- You+(「私はこれについて理解していません。あなたの意見を全面的に受け入れます」)の機能である。
ここにEの側面(感情的な側面;感情的な反応、感情的な経験に対する態度、直観的な予感、人生の文化的および芸術的側面(絵画、音楽、映画など感情が主導的な役割を果たす全てのもの))がくるタイプには、サブタイプに関わらず多かれ少なかれ以下の特徴が見られる。
- あまり感情の側面に意識を向けない。そのため、自分が何らかの感情を感じても、それに注意を払ったり、分析することはほとんどない。
- 他者からどのような感情を持たれているのか読み取る力に自信がない。
- 感情の波が小さい。
- 場面ごとに期待されている感情的な反応を見せようとする。
- 周囲に感情的影響を与える力はあまりない。
- ポジティブな感情、ネガティブな感情問わず、他者の感情に影響されやすい。
サブタイプ
4E-1
1Eに似た4E。4Eの中では明るく華やかな感情表現をよく行うほう。
概要で紹介した特徴のうち、「あまり感情の側面に意識を向けない」「他者からどのような感情を持たれているのか読み取る力に自信がない」が比較的強く表れやすいサブタイプ。
周囲が感情的明るさで満ちているような状況では、この4Eもそれに合わせて豊かな感情表現を見せる。特にはその明るさで人々の注目を集めることもあるため、1Eに間違えられることがある。
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- 4E-1と1Eの違い:
4E-1の場合、まわりの感情的雰囲気と全く異なる感情を振りまくことはない(また、それをしようとしても、不安げになったり、どこか無理があるような形でしか出来ない)。例えば周りがネガティブな感情に沈んでいる時、4E-1が自信を持ってポジティブな感情を見せることは基本的にない。むしろ4E-1自体が周囲のネガティブさに引きずられてしまうことのほうがずっと多い。
一方1Eの場合、周りがネガティブな感情に沈んでいる時でも、自然にポジティブな感情を見せることで、周囲にまでそれを伝染させることがある。また、1Eはあまり周囲の感情的影響を受けないため、周囲のネガティブさに引きずらてネガティブな気分になることもほとんどない。
4E-2
2Eに似た4E。4Eではあるが、ステレオタイプな4E(感情面に自信がなさそう・無関心そうな人)というより、むしろ感情面に精通した心理学者のように見える人も少なくない。2Eと同様に他者の感情表現に興味が強く、また、そういった情報に触れることを楽しむ傾向が強い。
概要で紹介した特徴のうち、「感情の波が小さい」「場面ごとに期待されている感情的な反応を見せようとする」が比較的強く表れやすいサブタイプ。
2Eの中でも特に2E-1や2E-2は、直接的な人の感情表現よりも、人の感情が芸術的に表現されたもの(例えば詩や音楽といった芸術活動であったり、まるでゲームのような心理的駆け引き)を好む人も多いが、4E-2はそういった加工された感情表現よりも、未加工の感情の表れそのものを観察したいという欲求の方が強いことが多い。
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- 4E-2と2Eの違い:
4E-2の場合、他者の感情の表れ方や、他者の内面で何が起こっているのかという問題への関心がとても強く、そうした方面の知識と経験を蓄積していることも多いため、状況分析自体は真に迫っていることもある。しかし、4E-2の心理分析と異なる他者の見解を聞いたり、その心理分析と反するような言動を取られたりした場合(例えば4E-2が「Aさんは怒っているのではないか」と分析し、事実としてAさんが内心では怒っているにも関わらず、口では「怒ってない」と言うような状況)、すぐに自分の心理分析への自信をなくしてしまう。
一方、同じような状況でも、2Eは自分の心理分析を堅持し続ける(例えば「Aさんは本当は怒っているのに、口では怒っていないと言ってるだけだろう」と確信を持って考える)。
他者が感情面で困っていると感じて、何か手助けをしたいという状況で、4E-2は「感情(E)」の観点ではなく、「意志(V)」「論理(L)」「物理(F)」といった別の観点から手助けしようとする。一方、同じような状況で、2Eは感情面からのサポートを好む。
4E-3
3Eに似た4E。ステレオタイプな4Eのイメージに最も近いサブタイプ。あまり感情表現自体が活発ではない。
概要で紹介した特徴のうち、「周囲に感情的影響を与える力はあまりない」「ポジティブな感情、ネガティブな感情問わず、他者の感情に影響されやすい」が比較的強く表れやすいサブタイプ。
周りの人が悲しんでいようが、喜んでいようが、あまり悲しそうな顔も、嬉しそうな顔も見せないクールな人に見えることが多い。
3Eも感情表現を抑制することがあり、また4E-3、3Eともに周囲の人々からの感情的影響を受けやすく、それに負担を感じやすいという傾向が強いため、両者が混同されることもある(自己判定ではあまり4E-3と3Eの区別がつかないということはないが、他者判定をする場合、非常によく似て見えるため、しばしばミスが生じる)。
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- 4E-3と3Eの違い:
4E-3がクールに見えるのは、実際に内面的にも感情の波が穏やかでクールだからということがほとんどである(確かに他者からの感情的影響は受けやすい面があるが、逆に言うとそれ以外の場合は感情的な波があまりない)。仮にネガティブな感情を経験したとしても、あまりそれを引きずらない。
一方、3Eの場合たとえ表向きの感情表現が控え目だったとしても、内面的にはもっと自分の感情に意識を割いており、過度に自分の感情を分析し続けて、そこから一人では抜け出せなくなってしまうこともある。
(一般的に、サイコソフィアの第1機能と第4機能は無意識的であり、第2機能と第3機能は意識的であると言われている。そのため1E、4Eはあまり感情に意識を向けない傾向が強いのに対して、2E、3Eはそこに意識や注意関心を向けることが多い)