SLE | β | 外向 | 感覚 | 論理 | 非合理 | 果敢 | 構成 | 主観 | 戦略 | 資源 | 静的 | 貴族 | 宣言 | 先見 | 結果 | 否定 |
SEE | γ | 外向 | 感覚 | 倫理 | 非合理 | 果敢 | 情緒 | 客観 | 戦略 | 利益 | 静的 | 民主 | 質問 | 先見 | プロセス | 肯定 |
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タイプ間関係
共鳴関係:
どちらも倫理タイプである場合、情熱と感情の過剰さの問題に悩まされがち。どちらも論理タイプである場合、常に緊張感のある苛立たしい関係に陥りやすい。
互いに「相手は誠実さに欠けている。利己的だ」と感じてしまう関係。
マスク
SLEがSEEをマスクとして被っている場合、あるいはその逆の場合:
自分に対する自信に欠けている状態と関係している。
まっとうな形で自己主張できない(あるいはそのための手段を知らない)せいで、本来の自分に反した行動を取らざるを得ない状態、無理して自分の弱さをごまかしている状態、他人、そして何よりも自分自身に対して、偽りの自分を「これが本当の私だ」とアピールしなければならない状態に陥っている。
特徴の比較
論理 or 倫理
- SLEは論理、SEEは倫理。
- SEEのほうが、対人関係の問題を解決したり、最小限に抑えるのが得意である。SLEはこの手の問題を理解するのに苦労することが多い。
- SEEは(SLEよりも)論理的な操作に脆弱である。それに対してSLEは(SEEよりも)倫理的、あるいは感情的な操作に脆弱である。
- SLEは(SEEよりも)システムや構造、機能の研究に興味を持つ傾向がある。
- SEEは説得によって人に働きかけるのを好むのに対し、SLEは議論を通して人に働きかけるのを好む。
構成 or 情緒
- SEEは情緒主義、SLEは構成主義。
- SLEは、自分の内面的な感情状態を一定に保つための「感情的な錨」を使用する傾向がある。例えばSLEは自分の内部の感情状態を一定にとどめるために、本や映画、場所などを「錨」として使用する。
- SEEは、これまでに触れたことのない、新しい経験を求める傾向がある。SEEが一度経験したことをもう一度行う(本を読み返す・映画をもう一度見る・以前訪れたことのある場所にまた行く)のは、それについて忘れてしまった時や、そこから新しい何かを学ぼうとしているときだけに限られる。
- SLEは、全体的には質が悪い情報であっても、部分的には興味深さや面白さを感じることがある。それに対してSEEが、全体的に見て質が悪い情報だと感じた場合、その全てに対して興味を失ってしまいやすい。
- SLEは、慰めや同情ではなく、具体的な解決策を提示してほしいと感じる傾向がある。一方SEEは、会話があまり感情的な意味でネガティブにならないよう気にしたり、働きかけたりする傾向がある(SEEは、ネガティブな感情状態に支配された会話には生産性がないと感じるため)。また、SEEは会話をポジティブな状態に保つためだけに、実際にはあまり興味がないこと、あるいは信じていないことを話すことがある。
- SLEは外部の感情状態に圧倒されやすく、そのことがストレスになりやすいため、他者との感情的な接触を避けようとする傾向がある。一方、SEEは外部からの感情的な影響をつっぱねたり、平然と流すのが比較的得意である。
- SEEは人から「何かをしてほしい」と要求された場合、それに圧倒されやすく、必要に応じて他者の要求を拒絶するのが比較的苦手である。そのため、不快な要求をされそうな接触を避けようとする。一方、SLEは他人からの要求をビジネスライクに検討したり、必要に応じて拒絶したりするのは比較的得意である。
主観 or 客観
- SLEは主観主義(この二分法は別名「陽気」と言われることもある)。SEEは客観主義(この二分法は別名「深刻・シリアス」と言われることもある)。
- 全てのアルファ・クアドラとベータ・クアドラは主観主義になる。
全てのガンマ・クアドラとデルタ・クアドラは客観主義になる。 - SEEは、(SLEと比べると)人間関係を深める際、特別な儀式や、その他の一般的に認められた形式(例えば歓迎会や、明確なプロポーズなど)を取り入れたがる傾向がある。
- SLEと比較すると、SEEは人間関係を段階的(全く見知らぬ人→顔見知り→そこそこ友好的な関係→何でも話せる関係などの段階)に進めていく。そのため、SEEのほうが(SLEよりも)こういった人間関係の段階に精通している。SEEは(SLEと比べると)、それぞれの段階の始まりと終わりを明確に線引きしたがる傾向がある。
- SLEは、(SEEと比較すると)周囲の人々やグループ内で生じる感情的なムードの評価が上手い。
- SLEはSEEほど「人と知り合いになること」を特別な活動とは認識しておらず、その時々の状況と目的に合わせて比較的フレキシブルな心理的距離感を構築する。SLEは初対面の人とコミュニケーションする際、共通の感情を増幅することで、スムーズな交流を図ろうとする(例えばポジティブなイベントの参加者と交流する場合、共通のポジティブな感情を増幅することでコミュニケーションをとろうとする。ネガティブな事件に遭遇した場合、その場にいる人とネガティブな感情を共有し合うことでスムーズな交流を行おうとする)。
- SLEは(SEEと比べると)人間関係の目的をよく把握している(「Aさんはビジネスのために交流している人で、Bさんはプライベートの趣味のために交流している人」といった具合)。SLEにとって、人間関係の目的のほうが、相手の名前や肩書よりも重要な情報だと感じる。
- SLEは(SEEと比べると)感情的なやり取りと、それ以外の活動を切り分けたがる。それに対してSEEは感情的な活動とそれ以外の活動を組み合わせる傾向がある(例えば仕事や深刻な問題に取り組む活動をする際、SEEはそこに何らかの「楽しさ」を取り入れたがる傾向がある)。
- SEEは(SLEよりも)ミスをした人に「どこが間違っているか」「正しい方法は何であるか」を伝えようとする。SEEは「誰がミスをしたか」と「ミスの修正を手助けすること」に焦点を合わせる。(または「めんどくさい」「指摘できる関係ではない」「わざわざ教えてやる義理はない」「鬱陶しがられたくない」などの理由で、実際に行動をとることはほとんどなかったとしても、他人の最善とは言えない方法を見た時に、自分の中で「こちらのほうが正しい・効率がいい方法だ」と強く感じる)
- SLEは(SEEよりも)ミスをした人に「なぜそのようにしたのか」を尋ねようとする。SLEはミスをした人を必ずしも正そうとはしない。それよりも、その人の決断や行動の経緯を理解しようとする。
- SEEは(SLEよりも)客観的な真実があると考える傾向がある。つまりSEEは「正しい(または最善の)方法がある」と考える傾向がある。
- SLEは(SEEよりも)相対的な真実があると考える傾向がある。つまりSLEにとって「真実(相対的な真実)」とは「人それぞれの異なる信念、意見、意図などの延長にあるもの」として認識されている。
- SEEは(SLEよりも)概念を比較・検証しない傾向がある。SEEは特定の解釈(たったひとつの「正しい」解釈)だけが存在すると仮定することが多く、「他の人が自分とは異なった解釈をしている可能性がある」とはあまり考えない。SEEは「客観的な現実」「明白な事実」という概念を持ち出す傾向があり、「自分は物事の正しいやり方や本当の姿を知っている」(あるいは自分は「まだ」正しいやり方や真実を理解していない)と考えやすい。
- SLEは(SEEと比べると)概念を比較・検証したがる傾向がある。これは方法の比較と検討だけでなく、その理解や用語にまで及ぶ。SLEは、「他の人々が自分とは違う形で概念や用語を理解していたり、解釈している可能性がある」という認識を持っており、個人的な意見、立場、意図などから切り離せない主観的な概念の一部として、概念や用語というものを捉えている。用語を「客観的なもの」と認識するSEEとは対照的に、SLEは用語の背後にある個人的な違いを理解し、それらを比較および検証しようとする(これは十分に定義が確立されている用語にも当てはまる)。
利益 or 資源
- SEEは利益、SLEは資源。
- SEEは、自分の活動から得られる利益に対してより神経質になる。それに対してSLEは、自分の活動に費やすリソースに対してより神経質になる。
- SLEはリソースが不十分な場合、興味関心を失いやすく、それっきり忘れてしまうことも多い。
- SEEは自分の関心事に大きな価値を置いており、そのためであれば他のリソースの優先順位を下げることも厭わない。そのため、しばしばSEEは自分の興味関心にのめり込みすぎて、自分の時間、睡眠、人間関係、お金などを犠牲にする。
静的 or 動的
- SLEは静的、SEEは動的。
- SLEは出来事を「連続的な出来事の変化」ではなく、個別のエピソードとして認識する一方で、SEEは出来事を「ある状態から次の状態へとシームレスに変化していくもの」として認識する。
- 出来事の段階を説明するとき、SEEは「段階Aがどのように段階Bにつながるか、段階Bがどのように段階Cにつながるか」という「段階ごとの繋がり方」に注目する傾向がある。一方、SLEは(SEEのように)段階の遷移や原因、影響を必ずしも確認したり強調することなく、段階そのものに焦点を当てる傾向がある。
- SLEは物事の特性や構造について話す傾向がある。一方SEEは動き、相互作用、変化として説明する傾向がある。
- 物語を創作する場合、SLEは特定の人物一人が主人公になりやすい。それに対してSEEは複数の主人公が登場することが多い。
質問 or 宣言
- SEEは質問、SLEは宣言。
- SLEとSEEは好みの会話のスタイルが異なっている。SEEは質問と応答の繰り返しで進行していく形式の会話を好む。一方、SLEは会話の参加者が順番に「誰に向けているわけでもない独白」を言うような会話の形式を好む。
- SLEは、自分が話している最中に質問されるのが好きではない。一方、SEEは自分の話の途中であっても、必要に応じて質問に答えることにあまり抵抗がない( SEEのほうが、いつでも質問OKというスタンスをとる)。
- SLEは(SEEよりも)相手が話し終わるまで辛抱強く待ち続けられる。
- SEEは(SLEよりも)一度に複数の人と話すことに抵抗がない。SLEはどちらかというと1対1の会話のほうが楽に感じる。
プロセス or 結果
- SLEは結果、SEEはプロセス。
- 行動計画やプロセスを作成する時、SEEは自分を「プロセスの中」にいるものとして捉え、それに没頭する傾向がある。一方、SLEにとって「プロセス」や「状況」は外的なものである。そのため(SEEよりも)SLEのほうがマルチタスクになりやすい傾向がある。
- 明確な最終目標や結果がない場合、SLEは(SEEよりも)多くの不快感を覚える。これは、SLEにとってプロセスは外的なものであるため、SEEよりもプロジェクトの開発状況をモニタリングし、理解するのが難しいために生じる傾向である。
否定 or 肯定
- SLEは否定主義、SEEは肯定主義。
- 何かを選択する際、SEEは(SLEよりも)「その選択肢は自分にどのような利益をもたらすか」に焦点を当てるのに対して、SLEは(SEEよりも)「その選択肢にはどのようなリスクがあるか」に注目する傾向がある。SEEは無意識のうちにリスクを過小評価する傾向がある。
- SLEは「グラスに水が半分しか残っていない」と感じるのに対し、SEEは「グラスに水が半分残っている」と感じるタイプである。つまりSLEは、状況や計画の不十分な点や不足している点に、より注意を払う傾向がある。そのせいで「SLEは何かにつけて否定的な評価をする」と受け取られてしまうことがある。そのためSEEはより前向きな人だと受け取られることがある。
参考: