静的 - 動的
私たちを取り巻く世界は、静と動、二つの瞬間から構成されています。情報代謝の一部の要素(Se, Ne)は静的であり、他の一部の要素(Te, Fe)は動的です [1]。主導機能・創造機能のいずれかに静的な要素が含まれているタイプを「静的」、動的な要素が含まれているタイプを「動的」と呼ぶことにします [2] [3]。
どんな出来事であれ、何が起こったのかを本当によく語れるのは動的タイプだけです。動的タイプの話を聞けば、時系列に従って一連のプロセスを再構築するのも簡単です。静的タイプの話の場合、こうはいきません。静的タイプは、常に状況分析や、その出来事に関わる人や物についての話をします。静的の思考は分析的で帰納的ですが、動的の考え方は総合的で演繹的です。
この静的と動的の違いは、イラストに非常に顕著に表れます。動的の絵の場合、すべての線が脈打っているのに対して、静的の絵の場合、線が完全に静止していて、硬直的です。例として挙げるのであれば、父リョーリフは静的であり、その息子のリョーリフは動的です [4]。
静的タイプは、常に自分に必要なことを知っており、人生の目標や日常的な活動上の目標を簡単に考え出せます。静的タイプが苦労するのは、目標を達成するための方法を考え出すことです。逆に、動的タイプはいくつかの創造的な方法を選択肢できますが、目標設定に関しては、他の人からの助言を受けることが望ましいです。
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出典の全文訳:人間の双対性(by A. Augusta)
訳注
- ^ 関連記事「情報要素の静的/動的」
- ^ 出典を見ると「В одних элементах ИМ отражается статика — это ● и,…」と●(Se)しか書かれていないが、「и」という字やソシオニクスの定義を踏まえると、おそらく「 — это ● и ▲,」が正しいのではないかと思われる。翻訳は▲(Ne)があるものとして行った。
- ^ 静的タイプはExxpとIxxj。主導機能・創造機能のいずれかにSeかNeが含まれる。動的タイプはExxjとIxxp。こちらTeかFeが含まれる。関連記事「タイプの二分法:静的/動的」
- ^ 父リョーリフは「Николая Константиновича Рериха」、子リョーリフは「Святослава Николаевича Рериха」を指しているのではないかと思われる。どちらも画家で親子だが、画風が全く異なっており、父リョーリフは静止的な絵を描いていたのに対して、子リョーリフは動きを感じられる絵を描いていた。
実際の絵:https://icr.su/rus/events/exhibitions/roerichs-father-and-son/