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IEE(ENFp)とESE(ESFj)の違い

2021年7月25日日曜日

ESE IEE ソシオニクス

IEE(ENFp)とESE(ESFj)の違い
タイプ比較
ESE α 外向 感覚 倫理 合理 賢明 構成 主観 戦術 利益 動的 民主 宣言 先見 結果 肯定
IEE δ 外向 直観 倫理 非合理 賢明 情緒 客観 戦術 利益 静的 貴族 宣言 臨機 結果 否定

タイプ間関係

要求関係

ESE(要求する側) → IEE(要求される側)

非対称な関係。IEEにとって、ESEは素晴らしい人物に見える。そしてESEが自分に求めている状態や行動が何であるかを、注意深く察しようとする。

その一方で、ESEはIEEの行動や言葉にあまり注意を払わない(全く払わないわけではない)。

IEEの社会的なレベルが、ESEの社会的なレベルよりも高い場合、非常に実りのある交際ができる。


マスク

IEEがESEをマスクとして被っている場合:

本来のタイプが要求される側、マスクが要求する側の関係。意志決定を実行に移す際に伴う責任から逃れようとする問題に関係している。意志決定自体は自分で下すが、その実行の責任を人に押しつけようとする。


ESEがIEEをマスクとして被っている場合:

本来のタイプが要求する側、マスクが要求される側の関係。意思決定を下す責任から逃れようとする問題に関係している。他人に唯々諾々と従う実行者になる傾向があるが、それと同時に自分で決断したがらず、誰かに責任転嫁する傾向もある。


特徴の比較

直観 or 感覚

  • IEEは直観、ESEは感覚。
  • ESEは(IEEよりも)細部によく気が付く。IEEは(ESEよりも)全体像を捉えるのが上手い。
  • ESEは(IEEよりも)物理的・身体的な対立を負担に感じない傾向がある。
  • IEEはアイデアや理論に興味を持ちやすく、ESEは実践や活用に興味を持ちやすい。
  • IEEは、自分のアイデアやコンセプトに意識を向けることが多い。一方、ESEは自分の周りの環境に意識を向けることが多い。
  • IEEは、どちらかというと理想主義的で、頭の中で生きているような面がある。一方、ESEはもっと現実的で、地に足がついている。

合理 or 非合理

  • ESEは合理、IEEは非合理。
  • ESEのほうが「変化し続ける状況」が苦手。
  • ESEのほうが比較的ストレス耐性が低い。
  • ESEのほうが動作が硬く、ぎこちなさがある。IEEのほうが動作がなめらか。
  • ESEはは前もって計画を立て、早めに決断を下す傾向がある一方、IEEは様子を見ながら、より自然なアプローチを実行しようとする傾向がある。
  • ESEはは一度下した決定をあまり変更したがらない。一方、IEEは決定の変更・調整にそれほど抵抗がない。
  • ESEはは(IEEよりも)自分が始めたプロジェクトを完成させるのに多くの努力を費やす傾向がある。(諸説あり。現実には「やりっぱなしの合理型」「きちんと終わらせたがる非合理型」がいることに着目したGulenkoは、サブタイプ「開始」「完了」を提唱した。関連記事「DCNHサブタイプとは」)
  • IEEは(ESEよりも)多くのタスクやプロジェクトを開始する傾向がある(ただし始めた全てを完了させるとは限らない)。(諸説あり。理由は上に同じ)
  • IEEは(ESEよりも)民主的なリーダーシップスタイルをとろうとする(紛らわしい二分法に「貴族主義/民主主義」というものがあるが、これは「人を評価、判断する際に『特定のグループに所属しているメンバーである』という情報を重視するかどうか」という二分法である。「権威を持ちたがる」とか「民主的なやり方が好き」という二分法ではないので注意(諸説あるがwikisocionおよびsociotype.comでは、こういう特徴は貴族主義/民主主義ではなく、合理/非合理のほうに紐づけられている)。
  • ESEは(IEEよりも)権威主義的上下関係の明確なリーダーシップスタイルをとる傾向があります(諸説あり。wikisocionおよびsociotype.comでは合理/非合理に紐づけられているが、合理/非合理ではなくベータクアドラの特徴として「権威主義的」「上下関係が明確な状態を好む」とされることもあれば、Tiが「社会的ヒエラルキーの維持」と関連付けられることもある。つまり「合理型でベータクアドラで強力なTiを持つLSIにこういう傾向があるとするのは多くの専門家の間で共通しているが、二分法や機能単位で見た場合、どの要素とこれらの特徴を紐づけるかは現状曖昧」である)。
  • ESEのほうが頑固で堅苦しい人に見える。それと比べるとIEEのほうが柔軟で寛容な人に見える。

構成 or 情緒

  • IEEは情緒主義、ESEは構成主義。
  • ESEは、自分の内面的な感情状態を一定に保つための「感情的な錨」を使用する傾向がある。例えばESEは自分の内部の感情状態を一定にとどめるために、本や映画、場所などを「錨」として使用する。
  • IEEは、これまでに触れたことのない、新しい経験を求める傾向がある。IEEが一度経験したことをもう一度行う(本を読み返す・映画をもう一度見る・以前訪れたことのある場所にまた行く)のは、それについて忘れてしまった時や、そこから新しい何かを学ぼうとしているときだけに限られる。
  • ESEは、全体的には質が悪い情報であっても、部分的には興味深さや面白さを感じることがある。それに対してIEEが、全体的に見て質が悪い情報だと感じた場合、その全てに対して興味を失ってしまいやすい。
  • ESEは、慰めや同情ではなく、具体的な解決策を提示してほしいと感じる傾向がある。一方IEEは、会話があまり感情的な意味でネガティブにならないよう気にしたり、働きかけたりする傾向がある(IEEは、ネガティブな感情状態に支配された会話には生産性がないと感じるため)。また、IEEは会話をポジティブな状態に保つためだけに、実際にはあまり興味がないこと、あるいは信じていないことを話すことがある。
  • ESEは外部の感情状態に圧倒されやすく、そのことがストレスになりやすいため、他者との感情的な接触を避けようとする傾向がある。一方、IEEは外部からの感情的な影響をつっぱねたり、平然と流すのが比較的得意である。
  • IEEは人から「何かをしてほしい」と要求された場合、それに圧倒されやすく、必要に応じて他者の要求を拒絶するのが比較的苦手である。そのため、不快な要求をされそうな接触を避けようとする。一方、ESEは他人からの要求をビジネスライクに検討したり、必要に応じて拒絶したりするのは比較的得意である。

主観 or 客観

  • ESEは主観主義(この二分法は別名「陽気」と言われることもある)。IEEは客観主義(この二分法は別名「深刻・シリアス」と言われることもある)。
  • 全てのアルファ・クアドラベータ・クアドラ主観主義になる。
    全てのガンマ・クアドラデルタ・クアドラ客観主義になる。
  • IEEは、(ESEと比べると)人間関係を深める際、特別な儀式や、その他の一般的に認められた形式(例えば歓迎会や、明確なプロポーズなど)を取り入れたがる傾向がある。
  • ESEと比較すると、IEEは人間関係を段階的(全く見知らぬ人→顔見知り→そこそこ友好的な関係→何でも話せる関係などの段階)に進めていく。そのため、IEEのほうが(ESEよりも)こういった人間関係の段階に精通している。IEEは(ESEと比べると)、それぞれの段階の始まりと終わりを明確に線引きしたがる傾向がある。
  • ESEは、(IEEと比較すると)周囲の人々やグループ内で生じる感情的なムードの評価が上手い
  • ESEはIEEほど「人と知り合いになること」を特別な活動とは認識しておらず、その時々の状況と目的に合わせて比較的フレキシブルな心理的距離感を構築する。ESEは初対面の人とコミュニケーションする際、共通の感情を増幅することで、スムーズな交流を図ろうとする(例えばポジティブなイベントの参加者と交流する場合、共通のポジティブな感情を増幅することでコミュニケーションをとろうとする。ネガティブな事件に遭遇した場合、その場にいる人とネガティブな感情を共有し合うことでスムーズな交流を行おうとする)。
  • ESEは(IEEと比べると)人間関係の目的をよく把握している(「Aさんはビジネスのために交流している人で、Bさんはプライベートの趣味のために交流している人」といった具合)。ESEにとって、人間関係の目的のほうが、相手の名前や肩書よりも重要な情報だと感じる。
  • ESEは(IEEと比べると)感情的なやり取りと、それ以外の活動を切り分けたがる。それに対してIEEは感情的な活動とそれ以外の活動を組み合わせる傾向がある(例えば仕事や深刻な問題に取り組む活動をする際、IEEはそこに何らかの「楽しさ」を取り入れたがる傾向がある)。
  • IEEは(ESEよりも)ミスをした人に「どこが間違っているか」「正しい方法は何であるか」を伝えようとする。IEEは「誰がミスをしたか」と「ミスの修正を手助けすること」に焦点を合わせる。(または「めんどくさい」「指摘できる関係ではない」「わざわざ教えてやる義理はない」「鬱陶しがられたくない」などの理由で、実際に行動をとることはほとんどなかったとしても、他人の最善とは言えない方法を見た時に、自分の中で「こちらのほうが正しい・効率がいい方法だ」と強く感じる)
  • ESEは(IEEよりも)ミスをした人に「なぜそのようにしたのか」を尋ねようとする。ESEはミスをした人を必ずしも正そうとはしない。それよりも、その人の決断や行動の経緯を理解しようとする。
  • IEEは(ESEよりも)客観的な真実があると考える傾向がある。つまりIEEは「正しい(または最善の)方法がある」と考える傾向がある。
  • ESEは(IEEよりも)相対的な真実があると考える傾向がある。つまりESEにとって「真実(相対的な真実)」とは「人それぞれの異なる信念、意見、意図などの延長にあるもの」として認識されている。
  • IEEは(ESEよりも)概念を比較・検証しない傾向がある。IEEは特定の解釈(たったひとつの「正しい」解釈)だけが存在すると仮定することが多く、「他の人が自分とは異なった解釈をしている可能性がある」とはあまり考えない。IEEは「客観的な現実」「明白な事実」という概念を持ち出す傾向があり、「自分は物事の正しいやり方や本当の姿を知っている」(あるいは自分は「まだ」正しいやり方や真実を理解していない)と考えやすい。
  • ESEは(IEEと比べると)概念を比較・検証したがる傾向がある。これは方法の比較と検討だけでなく、その理解や用語にまで及ぶ。ESEは、「他の人々が自分とは違う形で概念や用語を理解していたり、解釈している可能性がある」という認識を持っており、個人的な意見、立場、意図などから切り離せない主観的な概念の一部として、概念や用語というものを捉えている。用語を「客観的なもの」と認識するIEEとは対照的に、ESEは用語の背後にある個人的な違いを理解し、それらを比較および検証しようとする(これは十分に定義が確立されている用語にも当てはまる)。

静的 or 動的

  • IEEは静的、ESEは動的。
  • IEEは出来事を「連続的な出来事の変化」ではなく、個別のエピソードとして認識する一方で、ESEは出来事を「ある状態から次の状態へとシームレスに変化していくもの」として認識する。
  • 出来事の段階を説明するとき、ESEは「段階Aがどのように段階Bにつながるか、段階Bがどのように段階Cにつながるか」という「段階ごとの繋がり方」に注目する傾向がある。一方、IEEは(ESEのように)段階の遷移や原因、影響を必ずしも確認したり強調することなく、段階そのものに焦点を当てる傾向がある。
  • IEEは物事の特性や構造について話す傾向がある。一方ESEは動き、相互作用、変化として説明する傾向がある。
  • 物語を創作する場合、IEEは特定の人物一人が主人公になりやすい。それに対してESEは複数の主人公が登場することが多い。

民主 or 貴族

  • ESEは民主主義、IEEは貴族主義。
  • 全てのアルファ・クアドラガンマ・クアドラ民主主義になる。
    全てのベータ・クアドラデルタ・クアドラ貴族主義になる。
  • IEEは(ESEよりも)集団内での人間関係を通して、自分自身や他の人々を認識・定義することが多い。
  • ESEは(IEEよりも)、個人的な資質によって自分自身や他人を認識する。自分を他の人と差別化しようとする傾向がある。
  • IEEのほうが(ESEよりも)「この人についてどう思うか」という情報を判断するのが早い。これは、IEEが相手の所属する集団を踏まえて判断するためである。一方ESEは集団としての情報ではなく個人的な情報から判断したいと思うため、判断が遅くなる。
  • IEEの他者に対する評価は、その人が所属しているグループ・派閥に対するIEEの評価の影響を受ける。「1人の人間が、相反する2つのグループに所属している」という状態は、IEEにとって「理解に苦しむ」ものである。
  • ESEの態度は、(IEEと比べると)相手の個人的な特徴に左右されやすい。この個人的な特徴には「知性の高さ」「個人的な業績」「ディベート力」「命令に従わせる力」などが例として挙げられる。ESEは「どれほど優れた集団に属しているか(例えばどれほど有名な企業で働いているかであったり、どれほど有名な大学の出身者かといった情報)」よりも「どれほど個人的な資質があるか」を踏まえて、相手と自分のどちらのほうが、どれくらい優位かを認識する。

先見 or 臨機

  • ESEは先見、IEEは臨機応変。
  • 問題を解決する際に、ESEは(IEEよりも)一般化された過去の経験やに頼ることが多く、すでに確立されている方法やプロセスを使用する傾向がある。
  • 問題を解決する際に、IEEは(ESEよりも)目の前の問題にあわせてプロセスや方法を独自開発しようとする傾向がある。すでに確立されている方法やプロセスを活用するよりも、まず今現在の状況や、今現在利用できる新情報を踏まえて方法やプロセスを設計しようとする。

否定 or 肯定

  • IEEは否定主義、ESEは肯定主義。
  • 何かを選択する際、ESEは(IEEよりも)「その選択肢は自分にどのような利益をもたらすか」に焦点を当てるのに対して、IEEは(ESEよりも)「その選択肢にはどのようなリスクがあるか」に注目する傾向がある。ESEは無意識のうちにリスクを過小評価する傾向がある。
  • IEEは「グラスに水が半分しか残っていない」と感じるのに対し、ESEは「グラスに水が半分残っている」と感じるタイプである。つまりIEEは、状況や計画の不十分な点や不足している点に、より注意を払う傾向がある。そのせいで「IEEは何かにつけて否定的な評価をする」と受け取られてしまうことがある。そのためESEはより前向きな人だと受け取られることがある。


参考:

ソシオニクス・タイプ診断

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