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SEI(ISFp)とESE(ESFj)の違い

2021年7月26日月曜日

ESE SEI ソシオニクス

SEI(ISFp)とESE(ESFj)の違い
タイプ比較
SEI α 内向 感覚 倫理 非合理 賢明 情緒 主観 戦略 資源 動的 民主 宣言 臨機 プロセス 否定
ESE α 外向 感覚 倫理 合理 賢明 構成 主観 戦術 利益 動的 民主 宣言 先見 結果 肯定

タイプ間関係

鏡像関係

互いに「相手に教えてやろう」「相手を変えてやろう」と躍起になるせいで、一緒にいるのが難しいことがある。

一方が考えていることを、もう一方はすでに現実化しているため、お互いに学びになるところはあるものの、「相手に教えたい」という誘惑も同時にある。

深刻な対立に至ることはあまりない関係。


マスク

SEIがESEをマスクとして被っている場合、あるいはその逆の場合:

自己実現・創造性の実現・成果の積極的な提供などの問題に関係している。


特徴の比較

内向 or 外向

  • SEIは内向、ESEは外向。
  • ESEのほうが、SEIよりもエネルギーレベルが高い。
  • ESEの精神的なエネルギーは外側に向かって流れていることが多い。それに対してSEIのエネルギーは内側に向かって流れていることが多い。
  • SEIのエネルギーレベルは、一人でいるときに高まるのに対して、ESEのエネルギーレベルは、大勢の人々と交流しているときに高まる
  • ESEのエネルギーレベルは一人でいるときに消耗するのに対し、SEIのエネルギーレベルは、大勢の人々と交流しているときに消耗する。(「一人でいる」の程度に関しては諸説あり。関連記事「二分法の外向性と内向性の正しい理解について by Trehov and Tsypin」より引用すると、「どんなに外向型らしい外向型でさえ、多かれ少なかれ一人になれる時間を必要としています」)
  • ESEは、自分の考えや感情よりも、自分の周りの環境に意識を向けることが多い。それに対して、SEIは自分の考えや感情の方に意識を向けることが多い。
  • SEIは(ESEと比べて)、特定のタスクに長時間集中し続けることが得意である。(諸説あり。集中力がどの程度続くかは、二分法「賢明/果敢」のほうに紐づけられることもある)
  • ESEは、SEIよりも自分の外見に気を配り、自分をアピールするのが上手である。(諸説あり。このような能力は外向ではなく感覚、特にSiに紐づけられることが多い)
  • ESEはチームで仕事することを好むのに対して、SEIは一人で仕事することを好む傾向がある。
  • SEIの交友関係は(ESEよりも)狭い。
  • ESEは自分から積極的に動いて人間関係を広げようとする。SEIはもっと受動的で消極的である。

合理 or 非合理

  • ESEは合理、SEIは非合理。
  • ESEのほうが「変化し続ける状況」が苦手。
  • ESEのほうが比較的ストレス耐性が低い。
  • ESEのほうが動作が硬く、ぎこちなさがある。SEIのほうが動作がなめらか。
  • ESEはは前もって計画を立て、早めに決断を下す傾向がある一方、SEIは様子を見ながら、より自然なアプローチを実行しようとする傾向がある。
  • ESEはは一度下した決定をあまり変更したがらない。一方、SEIは決定の変更・調整にそれほど抵抗がない。
  • ESEはは(SEIよりも)自分が始めたプロジェクトを完成させるのに多くの努力を費やす傾向がある。(諸説あり。現実には「やりっぱなしの合理型」「きちんと終わらせたがる非合理型」がいることに着目したGulenkoは、サブタイプ「開始」「完了」を提唱した。関連記事「DCNHサブタイプとは」)
  • SEIは(ESEよりも)多くのタスクやプロジェクトを開始する傾向がある(ただし始めた全てを完了させるとは限らない)。(諸説あり。理由は上に同じ)
  • SEIは(ESEよりも)民主的なリーダーシップスタイルをとろうとする(紛らわしい二分法に「貴族主義/民主主義」というものがあるが、これは「人を評価、判断する際に『特定のグループに所属しているメンバーである』という情報を重視するかどうか」という二分法である。「権威を持ちたがる」とか「民主的なやり方が好き」という二分法ではないので注意(諸説あるがwikisocionおよびsociotype.comでは、こういう特徴は貴族主義/民主主義ではなく、合理/非合理のほうに紐づけられている)。
  • ESEは(SEIよりも)権威主義的上下関係の明確なリーダーシップスタイルをとる傾向があります(諸説あり。wikisocionおよびsociotype.comでは合理/非合理に紐づけられているが、合理/非合理ではなくベータクアドラの特徴として「権威主義的」「上下関係が明確な状態を好む」とされることもあれば、Tiが「社会的ヒエラルキーの維持」と関連付けられることもある。つまり「合理型でベータクアドラで強力なTiを持つLSIにこういう傾向があるとするのは多くの専門家の間で共通しているが、二分法や機能単位で見た場合、どの要素とこれらの特徴を紐づけるかは現状曖昧」である)。
  • ESEのほうが頑固で堅苦しい人に見える。それと比べるとSEIのほうが柔軟で寛容な人に見える。

構成 or 情緒

  • SEIは情緒主義、ESEは構成主義。
  • ESEは、自分の内面的な感情状態を一定に保つための「感情的な錨」を使用する傾向がある。例えばESEは自分の内部の感情状態を一定にとどめるために、本や映画、場所などを「錨」として使用する。
  • SEIは、これまでに触れたことのない、新しい経験を求める傾向がある。SEIが一度経験したことをもう一度行う(本を読み返す・映画をもう一度見る・以前訪れたことのある場所にまた行く)のは、それについて忘れてしまった時や、そこから新しい何かを学ぼうとしているときだけに限られる。
  • ESEは、全体的には質が悪い情報であっても、部分的には興味深さや面白さを感じることがある。それに対してSEIが、全体的に見て質が悪い情報だと感じた場合、その全てに対して興味を失ってしまいやすい。
  • ESEは、慰めや同情ではなく、具体的な解決策を提示してほしいと感じる傾向がある。一方SEIは、会話があまり感情的な意味でネガティブにならないよう気にしたり、働きかけたりする傾向がある(SEIは、ネガティブな感情状態に支配された会話には生産性がないと感じるため)。また、SEIは会話をポジティブな状態に保つためだけに、実際にはあまり興味がないこと、あるいは信じていないことを話すことがある。
  • ESEは外部の感情状態に圧倒されやすく、そのことがストレスになりやすいため、他者との感情的な接触を避けようとする傾向がある。一方、SEIは外部からの感情的な影響をつっぱねたり、平然と流すのが比較的得意である。
  • SEIは人から「何かをしてほしい」と要求された場合、それに圧倒されやすく、必要に応じて他者の要求を拒絶するのが比較的苦手である。そのため、不快な要求をされそうな接触を避けようとする。一方、ESEは他人からの要求をビジネスライクに検討したり、必要に応じて拒絶したりするのは比較的得意である。

戦略 or 戦術

  • SEIは戦略、ESEは戦術。
  • 何かをする際、SEIは目標そのものに注意を向ける傾向がある。また、その目標を達成するために必要な個々の行動を見落としたり、優先順位を下げる傾向がある。一方ESEは、段階的なプロセスごとに行われる行動や意思決定がどのように行われるかに焦点を当てる。
  • ESEは(SEIと比べると)進捗状況を踏まえて目標を変更したり、調整しなおすことに抵抗がない。一方SEIは最初の目標に固執する傾向がある。(合理性/非合理性と紛らわしいが、合理性/非合理性は「決断や計画を変えることに抵抗があるか」であり、こちらは「目標を変えることに抵抗があるか」である)
  • SEIにとって目標は不動のものであり、目標に有効ではないと明らかになった場合、すでに進行している活動であっても途中で打ち切ってしまうことを好む。それに対してESEは現在の選択肢をそのまま追求することを好み、現在の選択肢にあわせて目標を調整しようとする。

利益 or 資源

  • ESEは利益、SEIは資源。
  • ESEは、自分の活動から得られる利益に対してより神経質になる。それに対してSEIは、自分の活動に費やすリソースに対してより神経質になる。
  • SEIはリソースが不十分な場合、興味関心を失いやすく、それっきり忘れてしまうことも多い。
  • ESEは自分の関心事に大きな価値を置いており、そのためであれば他のリソースの優先順位を下げることも厭わない。そのため、しばしばESEは自分の興味関心にのめり込みすぎて、自分の時間、睡眠、人間関係、お金などを犠牲にする

先見 or 臨機

  • ESEは先見、SEIは臨機応変。
  • 問題を解決する際に、ESEは(SEIよりも)一般化された過去の経験やに頼ることが多く、すでに確立されている方法やプロセスを使用する傾向がある。
  • 問題を解決する際に、SEIは(ESEよりも)目の前の問題にあわせてプロセスや方法を独自開発しようとする傾向がある。すでに確立されている方法やプロセスを活用するよりも、まず今現在の状況や、今現在利用できる新情報を踏まえて方法やプロセスを設計しようとする。

プロセス or 結果

  • ESEは結果、SEIはプロセス。
  • 行動計画やプロセスを作成する時、SEIは自分を「プロセスの中」にいるものとして捉え、それに没頭する傾向がある。一方、ESEにとって「プロセス」や「状況」は外的なものである。そのため(SEIよりも)ESEのほうがマルチタスクになりやすい傾向がある。
  • 明確な最終目標や結果がない場合、ESEは(SEIよりも)多くの不快感を覚える。これは、ESEにとってプロセスは外的なものであるため、SEIよりもプロジェクトの開発状況をモニタリングし、理解するのが難しいために生じる傾向である。

否定 or 肯定

  • SEIは否定主義、ESEは肯定主義。
  • 何かを選択する際、ESEは(SEIよりも)「その選択肢は自分にどのような利益をもたらすか」に焦点を当てるのに対して、SEIは(ESEよりも)「その選択肢にはどのようなリスクがあるか」に注目する傾向がある。ESEは無意識のうちにリスクを過小評価する傾向がある。
  • SEIは「グラスに水が半分しか残っていない」と感じるのに対し、ESEは「グラスに水が半分残っている」と感じるタイプである。つまりSEIは、状況や計画の不十分な点や不足している点に、より注意を払う傾向がある。そのせいで「SEIは何かにつけて否定的な評価をする」と受け取られてしまうことがある。そのためESEはより前向きな人だと受け取られることがある。


参考:

ソシオニクス・タイプ診断

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