SEI | α | 内向 | 感覚 | 倫理 | 非合理 | 賢明 | 情緒 | 主観 | 戦略 | 資源 | 動的 | 民主 | 宣言 | 臨機 | プロセス | 否定 |
SEE | γ | 外向 | 感覚 | 倫理 | 非合理 | 果敢 | 情緒 | 客観 | 戦略 | 利益 | 静的 | 民主 | 質問 | 先見 | プロセス | 肯定 |
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タイプ間関係
消滅関係:
1対1のコミュニケーションは、比較的上手くいきやすい。お互いの洞察力や、アプローチのオリジナリティに驚かされることもある。しかし第三者が加わると、このバランスが崩れてしまうことがよくある。
この関係では、お互いに同じ問題を「全く別の視点」から見ている。一方は物体の外的な特性を、もう一方は物体の内的な特性を観察しているといった具合で、全く違う言語を話しているようなものである。
そのせいでかなり表面的なコミュニケーションになってしまいがちである。
細部にまで注意が行き届かないため、一緒に何かをしたり、行動を調整したりすることは非常に困難。お互いに魅力を感じることは多いが、その主な理由は、お互いの好奇心を刺激するかような、どこか神秘的な感覚があるからである。
家庭生活においては、何かにつけて合意を得ることに頻繁に苦労するため、気を許せない関係になりがち。
マスク
SEIがSEEをマスクとして被っている場合、あるいはその逆の場合:
日常生活の問題に関係している。規則正しい生活を送れておらず、適切な回復ができていない。
特徴の比較
内向 or 外向
- SEIは内向、SEEは外向。
- SEEのほうが、SEIよりもエネルギーレベルが高い。
- SEEの精神的なエネルギーは外側に向かって流れていることが多い。それに対してSEIのエネルギーは内側に向かって流れていることが多い。
- SEIのエネルギーレベルは、一人でいるときに高まるのに対して、SEEのエネルギーレベルは、大勢の人々と交流しているときに高まる。
- SEEのエネルギーレベルは一人でいるときに消耗するのに対し、SEIのエネルギーレベルは、大勢の人々と交流しているときに消耗する。(「一人でいる」の程度に関しては諸説あり。関連記事「二分法の外向性と内向性の正しい理解について by Trehov and Tsypin」より引用すると、「どんなに外向型らしい外向型でさえ、多かれ少なかれ一人になれる時間を必要としています」)
- SEEは、自分の考えや感情よりも、自分の周りの環境に意識を向けることが多い。それに対して、SEIは自分の考えや感情の方に意識を向けることが多い。
- SEIは(SEEと比べて)、特定のタスクに長時間集中し続けることが得意である。(諸説あり。集中力がどの程度続くかは、二分法「賢明/果敢」のほうに紐づけられることもある)
- SEEは、SEIよりも自分の外見に気を配り、自分をアピールするのが上手である。(諸説あり。このような能力は外向ではなく感覚、特にSiに紐づけられることが多い)
- SEEはチームで仕事することを好むのに対して、SEIは一人で仕事することを好む傾向がある。
- SEIの交友関係は(SEEよりも)狭い。
- SEEは自分から積極的に動いて人間関係を広げようとする。SEIはもっと受動的で消極的である。
賢明 or 果敢
- SEIは賢明、SEEは果敢。
- 全てのアルファ・クアドラとデルタ・クアドラは賢明になる。全てのベータ・クアドラとガンマ・クアドラは果敢になる。
- SEIにとっての「普通の状態」とは「リラックスした状態」である。目的を達成するために一時的に集中し、それが完了すると、特に意識しなくても自然にリラックス状態に戻る。リラックスした状態から動員状態に切り替える際には難があるが、その逆は簡単にできる。
- 仕事する際、SEIは(SEEよりも)動員状態に入るのが遅い。言い換えると、SEIは本当に重要な瞬間だけ強く集中し、それ以外は力を抜くようなスタイルで仕事に取り組む。
- SEEにとっての「普通の状態」とは「待機状態」である。つまり、無意識のうちに次のタスク実行の準備のために動員している。目的を達成した後、なかなか動員状態から抜け出せない。動員状態を冷ますために、追加の活動が必要になることもある(例えば重要なテストが終わった後も何となく落ち着かないので「意識的に気分を切り替えるために」映画を見に出かけたりする)。
- 仕事を完成させようとする際、SEEは(SEIよりも)長時間、集中して働く傾向がある。つまりSEEは早い段階から動員状態に入り、仕事が完了した後も、より長い間仕事にエネルギーを注ぐ傾向がある。
- SEEは労働の報酬、つまり自分の努力によって得られる成果(給与の金額など)に焦点を当てる傾向がある。それに対してSEIは「労働の報酬」よりも「通勤時間や残業時間の長さ、職場環境の快適さ、仕事のハードさ」に焦点をあてる傾向がある。
- 仕事をするとき、SEEは結果のために仕事をする傾向がある(例えば、仕事を完了したときの報酬やボーナスなどがモチベーションとなって仕事をする)。そのためにSEEは快適さや自分の都合をある程度犠牲にすることも厭わない。SEEが職場の良し悪しを評価する場合、自分が投資した努力に対してどのようなリターンが得られるか(例えばどれくらい金銭や名声が得られるか)によって判断する。
- SEIは(SEEよりも)大きなタスクをいくつかの段階に分割し、各段階ごとに集中しながらプロジェクトを進めようとする。段階と段階の間ではリラックス状態に戻る。
- SEIは(SEEよりも)「何かについて検討する」という段階を重視しており、「どのような検討をしたのか」を詳しく説明する傾向がある。その一方で「いつ行動するのか」にはあまり焦点を当てない。
- SEIは(SEEよりも)計画と準備に多くの時間を費やす。SEIは計画について話し合ったり、プロジェクトに取り組むための選択肢や方法について話し合ったりすることに、より多くの時間を費やしたがる。
- SEIは準備段階(検討段階)により意識を向ける傾向があり、自分が決定を下した瞬間のことをあまり覚えていない。一方、SEEにとっては検討段階よりも「決定を下した瞬間」とそれ以降の「実際に行動する段階」の方が印象に残りやすい。SEEがプロジェクトについて説明する場合、決定を下した段階以降について、より詳細に語る傾向がある。
- SEEは(SEIと比較して)、1つのタスクを小さな段階に分けたりせず、タスク全体に取り組む傾向がある。そのためSEEはタスクを実行する全期間にわたって動員し続けることになる。
主観 or 客観
- SEIは主観主義(この二分法は別名「陽気」と言われることもある)。SEEは客観主義(この二分法は別名「深刻・シリアス」と言われることもある)。
- 全てのアルファ・クアドラとベータ・クアドラは主観主義になる。
全てのガンマ・クアドラとデルタ・クアドラは客観主義になる。 - SEEは、(SEIと比べると)人間関係を深める際、特別な儀式や、その他の一般的に認められた形式(例えば歓迎会や、明確なプロポーズなど)を取り入れたがる傾向がある。
- SEIと比較すると、SEEは人間関係を段階的(全く見知らぬ人→顔見知り→そこそこ友好的な関係→何でも話せる関係などの段階)に進めていく。そのため、SEEのほうが(SEIよりも)こういった人間関係の段階に精通している。SEEは(SEIと比べると)、それぞれの段階の始まりと終わりを明確に線引きしたがる傾向がある。
- SEIは、(SEEと比較すると)周囲の人々やグループ内で生じる感情的なムードの評価が上手い。
- SEIはSEEほど「人と知り合いになること」を特別な活動とは認識しておらず、その時々の状況と目的に合わせて比較的フレキシブルな心理的距離感を構築する。SEIは初対面の人とコミュニケーションする際、共通の感情を増幅することで、スムーズな交流を図ろうとする(例えばポジティブなイベントの参加者と交流する場合、共通のポジティブな感情を増幅することでコミュニケーションをとろうとする。ネガティブな事件に遭遇した場合、その場にいる人とネガティブな感情を共有し合うことでスムーズな交流を行おうとする)。
- SEIは(SEEと比べると)人間関係の目的をよく把握している(「Aさんはビジネスのために交流している人で、Bさんはプライベートの趣味のために交流している人」といった具合)。SEIにとって、人間関係の目的のほうが、相手の名前や肩書よりも重要な情報だと感じる。
- SEIは(SEEと比べると)感情的なやり取りと、それ以外の活動を切り分けたがる。それに対してSEEは感情的な活動とそれ以外の活動を組み合わせる傾向がある(例えば仕事や深刻な問題に取り組む活動をする際、SEEはそこに何らかの「楽しさ」を取り入れたがる傾向がある)。
- SEEは(SEIよりも)ミスをした人に「どこが間違っているか」「正しい方法は何であるか」を伝えようとする。SEEは「誰がミスをしたか」と「ミスの修正を手助けすること」に焦点を合わせる。(または「めんどくさい」「指摘できる関係ではない」「わざわざ教えてやる義理はない」「鬱陶しがられたくない」などの理由で、実際に行動をとることはほとんどなかったとしても、他人の最善とは言えない方法を見た時に、自分の中で「こちらのほうが正しい・効率がいい方法だ」と強く感じる)
- SEIは(SEEよりも)ミスをした人に「なぜそのようにしたのか」を尋ねようとする。SEIはミスをした人を必ずしも正そうとはしない。それよりも、その人の決断や行動の経緯を理解しようとする。
- SEEは(SEIよりも)客観的な真実があると考える傾向がある。つまりSEEは「正しい(または最善の)方法がある」と考える傾向がある。
- SEIは(SEEよりも)相対的な真実があると考える傾向がある。つまりSEIにとって「真実(相対的な真実)」とは「人それぞれの異なる信念、意見、意図などの延長にあるもの」として認識されている。
- SEEは(SEIよりも)概念を比較・検証しない傾向がある。SEEは特定の解釈(たったひとつの「正しい」解釈)だけが存在すると仮定することが多く、「他の人が自分とは異なった解釈をしている可能性がある」とはあまり考えない。SEEは「客観的な現実」「明白な事実」という概念を持ち出す傾向があり、「自分は物事の正しいやり方や本当の姿を知っている」(あるいは自分は「まだ」正しいやり方や真実を理解していない)と考えやすい。
- SEIは(SEEと比べると)概念を比較・検証したがる傾向がある。これは方法の比較と検討だけでなく、その理解や用語にまで及ぶ。SEIは、「他の人々が自分とは違う形で概念や用語を理解していたり、解釈している可能性がある」という認識を持っており、個人的な意見、立場、意図などから切り離せない主観的な概念の一部として、概念や用語というものを捉えている。用語を「客観的なもの」と認識するSEEとは対照的に、SEIは用語の背後にある個人的な違いを理解し、それらを比較および検証しようとする(これは十分に定義が確立されている用語にも当てはまる)。
利益 or 資源
- SEEは利益、SEIは資源。
- SEEは、自分の活動から得られる利益に対してより神経質になる。それに対してSEIは、自分の活動に費やすリソースに対してより神経質になる。
- SEIはリソースが不十分な場合、興味関心を失いやすく、それっきり忘れてしまうことも多い。
- SEEは自分の関心事に大きな価値を置いており、そのためであれば他のリソースの優先順位を下げることも厭わない。そのため、しばしばSEEは自分の興味関心にのめり込みすぎて、自分の時間、睡眠、人間関係、お金などを犠牲にする。
静的 or 動的
- SEEは静的、SEIは動的。
- SEEは出来事を「連続的な出来事の変化」ではなく、個別のエピソードとして認識する一方で、SEIは出来事を「ある状態から次の状態へとシームレスに変化していくもの」として認識する。
- 出来事の段階を説明するとき、SEIは「段階Aがどのように段階Bにつながるか、段階Bがどのように段階Cにつながるか」という「段階ごとの繋がり方」に注目する傾向がある。一方、SEEは(SEIのように)段階の遷移や原因、影響を必ずしも確認したり強調することなく、段階そのものに焦点を当てる傾向がある。
- SEEは物事の特性や構造について話す傾向がある。一方SEIは動き、相互作用、変化として説明する傾向がある。
- 物語を創作する場合、SEEは特定の人物一人が主人公になりやすい。それに対してSEIは複数の主人公が登場することが多い。
質問 or 宣言
- SEEは質問、SEIは宣言。
- SEIとSEEは好みの会話のスタイルが異なっている。SEEは質問と応答の繰り返しで進行していく形式の会話を好む。一方、SEIは会話の参加者が順番に「誰に向けているわけでもない独白」を言うような会話の形式を好む。
- SEIは、自分が話している最中に質問されるのが好きではない。一方、SEEは自分の話の途中であっても、必要に応じて質問に答えることにあまり抵抗がない( SEEのほうが、いつでも質問OKというスタンスをとる)。
- SEIは(SEEよりも)相手が話し終わるまで辛抱強く待ち続けられる。
- SEEは(SEIよりも)一度に複数の人と話すことに抵抗がない。SEIはどちらかというと1対1の会話のほうが楽に感じる。
先見 or 臨機
- SEEは先見、SEIは臨機応変。
- 問題を解決する際に、SEEは(SEIよりも)一般化された過去の経験やに頼ることが多く、すでに確立されている方法やプロセスを使用する傾向がある。
- 問題を解決する際に、SEIは(SEEよりも)目の前の問題にあわせてプロセスや方法を独自開発しようとする傾向がある。すでに確立されている方法やプロセスを活用するよりも、まず今現在の状況や、今現在利用できる新情報を踏まえて方法やプロセスを設計しようとする。
否定 or 肯定
- SEIは否定主義、SEEは肯定主義。
- 何かを選択する際、SEEは(SEIよりも)「その選択肢は自分にどのような利益をもたらすか」に焦点を当てるのに対して、SEIは(SEEよりも)「その選択肢にはどのようなリスクがあるか」に注目する傾向がある。SEEは無意識のうちにリスクを過小評価する傾向がある。
- SEIは「グラスに水が半分しか残っていない」と感じるのに対し、SEEは「グラスに水が半分残っている」と感じるタイプである。つまりSEIは、状況や計画の不十分な点や不足している点に、より注意を払う傾向がある。そのせいで「SEIは何かにつけて否定的な評価をする」と受け取られてしまうことがある。そのためSEEはより前向きな人だと受け取られることがある。