モデルAの第6機能は「動員機能」と言われることがあるが、それとは別に「隠された課題」と言われることもある。
Ganinによると、各タイプの隠された課題は下記の通り。
ILE, SLE : 愛されること(Fe)
ILI, SLI : 愛すること (Fi)
SEE, IEE : 知ること (Te)
SEI, IEI : 理解すること (Ti)
EIE, LIE : お金持ちになること (Se)
LII, EII : 健康であること (Si)
LSI, ESI : 信じること (Ni)
ESE, LSE : 完璧であること (Ne)
(Neは「可能性」に関わる情報要素だが、そこから派生して「才能」という情報に関わるものだと解釈されることがある)
Ganinは、第6機能(隠された課題)を、「自我機能(第1機能、第2機能)ほど明確に表現されるわけではないものの、それぞれのタイプの行動の背景にある動機として観察できる」「長期的に観察すれば特定の行動特性として観察できる可能性がある」と説明している。
TeとTiの違いがわかりにくいが、wikisocionの説明によると、SEE, IEE(第6 Te)は「(自分の関心事に関する知識の断片を噛み砕き、論理的に一貫性のあるシステムに適合させることよりも)、自分の関心事に関する知識の断片を蓄積すること」を優先し、SEI, IEI(第6 Ti)は「(自分の概念の妥当性を確認するための情報を蓄積することよりも)アイデアと概念を一貫性のある形・体系的な形で理解すること、その理解をもっと深めること」を優先するとされている。
なぜ「〇〇であること」となっているかというと、これは機能の次元の「規範パラメータ」の性質から来ている。関連記事「機能の次元」「2次元性機能の特徴とタイピング時の注意点」
この隠された課題を強調しすぎた結果、自分の本来のタイプからみて被要求者側のタイプの模倣をすることがあると言われることがある。そしてタイピングの際、その模倣を見破るにあたって二分法「静的/動的」に着目することが有効だという考えがある。関連記事「静的/動的 その他の解説と注意事項」