カリナウスカスの輪
Grigory Reininは、現在のソシオニクスで一般的なモデルAではなく、カリナウスカスの輪というモデルを使用している。そのため機能の配置がモデルAとは異なっている。
機能 #1 – 客観的感覚(Se)
第1機能は、そのタイプにとっての信頼の領域にあたります。そしてSEEの場合、ここに行動・行為・外見に関わるSeが配置されています。
SEEは行動派です。彼らの存在原理は「私は行動する、だから私は存在する」「私に口出しするな。私がどう行動すべきかは、自分でわかっている」です。
このタイプの人々は、先に行動して、後から考えることが多いです。まず「敵と交戦してみて、それからどうなるかを見てみる」「戦争は計画を明らかにする」といった軍事的なことわざは、計画/行動という対立概念に対するSEEのアプローチとして非常に特徴的です。
SEEは自分の行動の結果に責任を持つことができる行動派です。この資質は、どのような階層のリーダーであっても、プロとしてやっていくためには非常に重要な資質です。
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SEEが経営者になった場合、傲慢で権威主義的になります(「我々が考え、私が決めたことだ」)。
彼ら自身は民主主義的なコミュニケーションを標榜することがありますが、あきらかに彼らのスタイルは民主主義や合議制からは程遠い物です。SEEのニックネームともなっているナポレオンの政権下で出された規則書が、いかに早くその存在を終わらせたかを思い出してください。
このタイプの人々は、自分の外見や、自分の行動の安定性に自信を持っています[1]。他の人からどう見えているかという点で問題意識を抱くことはほとんどありません。自分が見せるべき通りの姿に見えているという自信があります。鏡の中の自分を見て「なんて美しいんだろう、なんて若々しくて素晴らしいんだろう」と思うようなタイプです。
このタイプの人々は、どちらかというと、変に目立つことのない、いわゆる「普通の・標準的な」の歩き方や体の動かし方をします。彼ら自身は、この点について人の目を全く意識していません。外見(つまり自分のフォルム全体)が、自信の領域の中に入ります。
もしも誰かがSEEの外見を批判すると、彼らは攻撃性を見せるかもしれません [2]。SEE自身は自分の外見を簡単に変えますが、他の誰かからそうするよう言われたとしても、素直に受け入れたりはしません。
SEEは行動派だというのはこれまでに説明した通りですが、それ故に、彼らにとって「行動できない状況」というのは非常につらいものです。何らかの活動から退いた後のSEEは、枯れ果てて、病気になり、泣き言を言い、惨めな気持ちになってしまいます。このタイプの人には「何かをすること」、少なくとも動き回ることが必要です。
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子供がSEEの場合、第1機能と第3機能に関わる点で圧力をかけないほうがいいです。仮にあなたにとって、その方がいいからといって、むやみに制限を課さないほうがいいでしょう。
SLEとは違い、SEEの個人的な興味は、社会的な利益とほとんど一致しません [3]。
そして、どんな活動であっても、SEEは自分の個人的な利益、特に物質的な利益 [4] を忘れることはありません。
SLIほどではありませんが、SEEはとても質素で、お金の管理はきちんとしています。無駄遣いはしないようにしつつ、人から恩を受けたら恩を返すようにしています。
まとめると、SEEはせわしなく動き続ける活動や、実践的な活動を求めています。
機能 #-1 – 主観的感覚(Si)
第-1機能は無視の領域です。SEEの場合、ここにSiが配置されています。したがってこのタイプの人は健康状態を無視しがちです。
健康への配慮を怠りすぎて、思いがけない問題が起こるかもしれません。しかし、SEEにとっては健康という話題について話すことさえ不愉快に感じられることです。
通常、何かあっても自己判断で解熱鎮痛剤を飲むだけでごまかしてしまうSEEは多いです。
このタイプの人々は、「精魂尽きて倒れるまで畑を耕し続ける農民」的な面があります(これはSLEも同様です)。倒れる直前まで、彼らは高い仕事の能力を発揮し続けるかもしれません。何かの「思いがけない」病気で死に至ることが多いタイプですが、実際にはこれらの病気は。それまでの間「見て見ぬふり」されていたものです。SEEは自分のこのような性質を知っておく必要があります。
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人から不意に触れられたとき、このタイプの人々は他の平均的な人々よりも強い不快感を示します。知らない人から触れられるのが我慢ならないことなのです。この点は、タイプ判定にも役立つ指標になります。
機能 #2 – 主観的倫理(Fi)
第2機能は創造性の領域です。SEEの場合ここに主観的倫理(Fi)が配置されます。主観的倫理(Fi)とは、世界・人・物事・プロセスなどに対する自分の態度 [5] に関わる情報要素です。
また、第2機能は創造性の領域であるとともに、「恐れずにリスクをとることができる」領域でもあります。したがってSEEは感情的なリスクをあまり恐れません。だからこそ彼らは良いリーダーになれるのです。
SEEは、ある行為や現象に対する自分の態度を、簡単に表現できます。彼らがリーダーになりたがる理由には、この第2機能も関わっているかもしれません。なぜなら、リーダーというポジションは、多くの場合、自分の意見を他の人々から丁寧に聞いてもらいやすいポジションだからです。
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この機能は創造的な機能なので、ポジティブな意味でもネガティブな意味でもかなり自由に働きます。
SEE(彼らのニックネームはナポレオンです)は自分が思うままに1万人の兵士の前に立って、「兵士たちよ!私はあなたたちを愛している!」と宣言できます。こういう時、SEEは本当に1万人の兵士全員を愛しています。SEEが本当に自分たちを愛してくれていることを知った兵士たちは、彼を信じて付き従うことになるでしょう。
リーダーという立場ほど、自己表現に適したポジションがあるでしょうか?
「私はボスで、お前はバカだ。お前がボスになったら、俺がバカになるんだ」
SEEが「自分の創造機能を発揮しやすそうなポジション」を狙うのは当たり前のことです。
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SEEが上司の場合、仕事に遅刻した部下がいれば、かなり厳しく、そして無礼な言い方で叱責をするかもしれません。しかし、5分もすれば、何事もなかったかのように、平然と仕事の話をしにやってくることでしょう。こういう時のSEEは、ただ怒りを爆発させてスッキリしたいだけです。なので深刻にとらえる必要はありません。
誰かを怒らせると何日間も悩み続けてしまうILEとは違い、SEEは誰かを怒らせてしまってもクヨクヨしません。SEEにとって、そんなことはただのよくある日常風景の一つです。
SEEは「あいつのことは好きだ」とか「あいつは恥ずかしいやつだ」とか「あいつはすごいやつだ」ということを簡単に口にします。このタイプの人々は、すぐに「自分はこの人のことをどう思っているか」を表に出してしまいます。
対立しあう状況下で、最も実りある仕事ができるタイプはSEEです。それどころか有益な情報を探ったり、行動計画をたてるために、わざと対立を引き起こすことさえあります [6]。
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このタイプの人は政治家に向いています。相手に合わせることができるだけでなく、自分の利害を忘れずに、しっかりそれを主張できるからです。
SEEは「自分は本当に、人々の問題に関心を持っている」と見せかけるのが上手です。そのため、たとえ無礼な面があったとしても、大衆から愛され、信頼され、票を獲得することができます。人々は、SEEならば、物事を良い方向に変えてくれるのではないかと期待します。
機能 #-2 – 客観的倫理(Fe)
これは規範の領域であり、「やってはいけないこと」の領域です。
SEEは対外関係においては一定の基準を維持しようとします。人と親しくなることはほとんどありません。人とは一定の距離をとろうとします。
職場では友達を作ろうとしないタイプです。職場のランクや立場という基準に応じて、仕事に関係する範囲の話をするだけです。知人と言える人は膨大にいるかもしれませんが、親しい友人は全くいないということが、よくあります。
第-2機能にFeが配置されているため、SEEにとって人間関係は「不必要」なものに感じられます(第-2機能は「不要」の領域でもあります)。
このタイプの人々は自分の態度を表明する時 [7]、時にその場の状況や人間関係を無視して、他人の個人的空間や、他の集団の空間に、(時には非常に無礼な形で)侵入することがあります。
彼らは簡単に集団に入り込み、それと同じくらい簡単に集団を崩壊させることができます。
SEEの中には、自分の無粋さを自覚していない人もいます。あるSEEは、平然とカップルの会話に割り込んで、自分が話したい相手に声をかけていました。こういう傾向が強い子供のSEEの場合、学校で問題になってしまうことがあります。
機能 #3 – 客観的論理(Te)
この第3機能は、人の自己評価に関わる領域です。ここにTeが配置されているSEEの自尊心は、まず第一に自分のテリトリーと関わっています。
第3機能は一般的に状況を非常に単純化するという形で働きます。これは、「世界を征服した時に、どこが私の領土(テリトリー)で、どこがそうでないかが明らかになるのだ」という考えを持っていたナポレオンやアレクサンドロス大王にも見受けられる特徴です。この考え方が「状況の単純化」なのです。
もちろんこれは極端な例です。
しかし、このタイプの人は、いずれにせよ自分が皇帝であり、主人であり、所有者である自分の領土の境界を正確に知る必要性を抱えています。
アエロフロート航空のチケット売り場で働くレジ係の半数がこのSEEというタイプに属していることに、筆者はある時気が付きました。SEEである彼らにとって、チケット売り場にある3平方メートルの空間こそが自分のテリトリーであり、彼らはそこで、列に並んでいる人に自由に意見を言うことが出来ました。そうして働いている人々の充実感が、私にも伝わってきたのを覚えています。
SEEにとって、テリトリーの大きさも、自分自身の身分も関係ありません。たとえ自分が用務員であろうと、はたまた広大な国土を有する国の大統領であろうと、自分のテリトリーでは、彼らこそが皇帝であり、主人であり、所有者であるのです。
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SEEにとって、「私のテリトリー」は土地や空間を意味するだけでなく、社会的領土、つまり「私の民」を意味する場合もあります。
SEEが権力を握った場合、まず最初にすることは、「私の民(自分の配下の人間)」をいたるところに配置することです。この時、配置する人間の職業的能力の有無は、SEEに対する忠誠心の大きさと比べれば些末な問題です。
SEEの下についた場合、仕事の上の失敗が原因でのトラブルに巻き込まれるよりも、SEEに対する忠誠心の欠如が原因でのトラブルに巻き込まれることのほうが多いです。
SEEは、外的な秩序を非常に重視します。
そのため、彼らは仕事上ミスをした部下よりも、遅刻した部下を叱責するかもしれません。なぜならSEEにとって、自分の配下の人間がする遅刻と言う行為は、「秩序を乱し、SEEの統制力に泥を塗る行為」に感じられてしまうからです。SEEからすると、それはほとんど自分に対する裏切りと同義に感じられてしまいます。
SEEの第3機能は、自分のテリトリー内での秩序を乱されると、非常に否定的なフィードバックとしてその情報を認識してしまいます。
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その一方で、SEEは「自分の配下の人々」の世話をし、彼らが抱えている問題を気にかけ、彼らの弱さを許します。例えば、とある大きな自動車会社の取締役であるSEEは、何年にもわたって従業員一人一人の誕生日を個人的に祝っていました。
SEEには厳格で、要求が厳しく、権威主義的なリーダーではあるものの、それと同時に自分の配下の人間を大切にしようとする側面もあるため、彼らの元から他の人々が離れていくことは、あまりありません。
SEEのニックネームの由来にもなっているナポレオン・ボナパルト自身は、自身の古参の親衛隊メンバー全員の名前をきちんと覚えていました。なんと、この人数は一万人以上だったというのですから驚きです。
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ビジネスなど、何らかの活動を始める際、SEEは自分自身がやる仕事の範囲を明確に制限する必要があります。
「私は、あれとこれだけを行うべきです」
制限が明確になるまで、彼らは決して活動を開始しません。
もしも部下や従業員としてSEEを持つ場合、SEEに対して明確な目標と、明確な業務範囲を定義し、それを伝えるべきです。そうしないと仕事はいつまでたっても完了せず、「SEEの仕事の邪魔をした様々な外的状況」の話を無限に聞き続けなければならなくなります。
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仮に幼い子供であっても、その子供がSEEであるなら、自分のスペースやテリトリーを持てるようにしてあげるべきです。彼らにとって、自分のテリトリーを持っているという自信は、自分の身の周りがきれいに整理整頓されているよりも100倍大切なことです。
もしも親が、子供(SEE)に対して「オモチャを片づけなさい」と命令した場合、その子は言うことをきいて片づけをするかもしれませんが、その代わり、自分のテリトリーの感覚を失ってしまいます。そのせいで結局次の日にはまたオモチャが散乱することになるでしょう。
それよりも有効なのは、黙って放っておくことです。しばらくすると、彼らは自分の大切なテリトリーに秩序をもたらすための行動を取り始めるでしょう。
SEEの子供が、自分から片づけをするためには、その1.5平方フィートの空間が「自分の大切なテリトリーであること」を確実に知っている必要があります。
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ひとつの空間に、二人のSEEがいる時の惨状には、目を見張るものがあります。この2人の間には、上下関係しか存在できません。もしも対等である場合、必然的に争いが起こり、領土の分割か、ライバルの追放かのいずれかが起こることになります。
SEEは生まれながらのリーダーですが、もしも特定のテリトリーに興味を持てず、そのテリトリーを征服する意欲が起きない場合、その行動は劇的に変化します。こんな時のSEEは、地味で、コミュニケーションが取れず、何の活動もせずに燻ぶっているような人間になってしまいます。
機能 #-3 –主観的論理(Ti)
SEEが、客観的・物質的・技術的な問題に直面した場合、権威ある情報源の意見や、専門家の意見に頼ろうとします。
このタイプの人々は、自分よりも知的な権威者の意見に敏感です。
SEEがリーダーをする場合、そのそばには必ず知的で有能なアドバイザーが存在します(例:SEEであるゴルバチョフの配下にいた、ILIの学者ヴェリホフ [8] )
SEEは、畏敬の念をもって、替えのきかない専門家を優遇します。並のメンバーには禁じていることであっても、専門家には許すことがよくあります。
機能 #4 – 主観的直観(Ni)
これは暗示的な機能です。そしてSEEの場合、内的状況の整合性 [9]に関わるNiが配置されています。
SEEの自分の内面の調和と平穏は、気分に左右されます。
例えば、上司(SEE)のサインをもらう必要があるという状況を想像してください。この上司は、サインするかもしれませんし、しないかもしれません。それは彼の機嫌次第です。
この上司の機嫌に影響を与える一番良い方法は、あらかじめ「機嫌がいい」状態になってから、その上司の元へ行くことです。そうすればSEEは暗示を受けて気分がよくなるでしょう。この方法が有効なことは、何度も実証されています。まず重要なのは機嫌なのです。そこから結果がついてきます。
このタイプの人の中には新聞を読みさえしない人もいますが、機嫌がいい時であれば、あなたの書類の内容を見もしないでサインをするかもしれません。
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SEEは決断力には優れていますが、自分の機嫌を自分で変えるのは苦手です。この点でこのタイプの人はEIEとは全く異なっています。
そのためSEEは「気分を変える方法」に強い関心を寄せています。内面的なネガティブな状態を何とかするために「他の人もそうしている」と言い訳しながら、酒を飲むかもしれません。自分を他人に投影して、他人を判断してしまうのは人間の性です。
1980年代、ソビエト連邦でアルコール撲滅運動が行われた時のことを覚えているでしょうか。ブドウ畑が次々と切り倒された時のことです。なぜ、ゴルバチョフ(SEE)はそこまでしたのでしょうか。それは彼が、「アルコールが人の機嫌を変える力がある」ことを知っていたからです。ゴルバチョフは、飲酒は「悪いこと」だとわかっていました [10]。
SEEを操るために、媚びる必要はありません。そんなことをしなくても、ただ上機嫌そうな姿を見せるだけで、その気分をSEEに伝染させることができます。そしてSEE自身がこのことを自覚している場合、つまり、自分が「他人の上機嫌さ」からの暗示を受けやすいことを自覚している場合、それを防ぐために何か対策を取らなければならないと考えることでしょう。
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ところで、ここで説明したような「暗示機能を通して人に暗示を与える」というのは簡単なことではありません。スキル、集中力、および一定の能力を必要とする仕事です。
あらゆる種類の暗示的影響は、ほとんどの場合、第4機能を通して行われます。
SEEは自分のNiをほとんど把握できていません。彼らにとって、自分の内面の状態を言葉で表すことは難しいことです。何かを感じることは確かにありますが、ただそれだけです。
機能 #-4 – 客観的直観 (Ne)
外的状況 [11] が最初から最後まで完全である場合、SEEは何もすることがなくなってしまうでしょう。
調和にはギャップ、断絶がつきものです。
「まず戦ってみよう」
そこからがSEEの本番です。なぜ、長い時間をかけて考えなければならないのでしょうか。
SEEにとって、完全に慣れ親しんでいる状態はむしろ行動の妨げになってしまいます [12]。
そのためSEEはさらに何かを発展させるための決断を下さなければならない時は、「何も決まっておらず、未知の中で動かなければならない」状況を作り出そうとします。つまり、わざと分岐、ストレス、衝突、大惨事を招こうとするのです。
彼らは直観と本能の赴くままに行動することが多いです。
◆◆◆
SEEの仕事の原則は「分割統治」です。
このタイプの人々は、体系的なトレーニングができないため、スポーツの世界で高い成果を上げることほとんどありません。SEEが勝つとしたら、それは天賦の才によるものです。
SEEは同時にいくつものことができます。SEEであるユリウス・カエサルは一度に7つのことをできたと言われています。
SEEの捉えている「外的状況」は、いくつかの並行した空間に層別されているようなものに例えられます。こうした層と層は根本的にバラバラに存在するものです。
この資質が、他の多くの資質と同様に、SEEがリーダーとして成功することを可能にしているのです。
SEEは人々に影響を与える力を大切にしています。そして人々が彼らに与える愛と尊敬を誇りに思っています。彼らは人気があり、注目を集めるのが大好きです。リーダーになるのが好きなのです。
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このタイプの人々は性に大胆です。
しかし、客観的な世界では非常に慎重です。彼らは一日一日を生きています。
SEEは実務に優れていて、一緒にいると楽しい人ですが、あまりにも予測できない無責任な人でもあります。
有名人
- ナポレオン・ボナパルト
- ガイウス・ユリウス・カエサル
- アレクサンドロス大王
- マルクス・トゥッリウス・キケロ
- アレクサンドル・プーシキン
- レフ・トルストイ
- ミハイル・ゴルバチョフ
訳注
- ^ カリナウスカスの輪モデルでは、第1機能はその人にとって自信を感じる領域である。
- ^ これはSEEに限らず全てのタイプにいえる。カリナウスカスの輪モデルの定義上、第1機能への批判は攻撃性を誘発する。
- ^ 本文中には出てきていないが、ILEはSLEと同じく、個人的な興味と社会的な興味が一致するタイプとして紹介されている。関連記事「ILE(ENTp)by Grigory Reinin」
- ^ 物質的利益の代表例は、金銭的利益である。
- ^ 自分の態度とは、好きか嫌いか、それについてどう思うかという意味。
- ^ 本記事の第-4機能Neの項目でも出てくる通り、この「わざと対立を引き起こすことがある」という特徴にはNeも関わっている。
- ^ つまり第2機能 Fiを使用する時。
- ^ SEEとILIは双対関係である。
- ^ 内的状況の整合性とは、自分の内面の調和と平穏という意味。
- ^ これは社会の風俗を悪化させるとか、宗教的・伝統的な意味合いで「悪い」という意味ではなく、本文で説明しているように「自分が操られてしまうリスクがある」という意味での「悪い」である。
- ^ Grigory Reininの定義では、Neという情報要素は「外部環境との整合性・完全性」を司るとされている。外部環境との整合性・完全性とは、「自分が想定している通りに、外部の物事が噛み合って進行している状態」を意味する。
- ^ この点でSEEと同じ特徴を持つタイプはSLEであり、真逆の特徴を持つタイプ(最初から最後までわかっている状態が心地いいタイプ)はSEIとSLIである。