これはあくまでも暫定的な分類です。下記に分類された要素のいくつかは、単一のクアドラにのみ関連付けられるものではなく、複数のクアドラに横断的に関連付けることが可能な場合もあります。あるクアドラに分類されているからといって、それ以外のクアドラと排他的な関係にあることを示しているわけではありません。あくまでも全体的な傾向にすぎない点に留意してください。
アルファ
- ヨゼフ・アルバース
- マウリッツ・エッシャー
- ジャクソン・ポロック
- ワシリー・カンディンスキー
- クロード・モネ
- フィンセント・ファン・ゴッホ
- アンディ・ウォーホル
- ヴィンセント・ギャロ
- ジャン=ミシェル・バスキア
- 抽象美術
- 抽象表現主義
- 抽象印象主義
- 構成主義
- ダダイズム
- 印象派
- ナビ派
- 新印象派
- 新造形主義
- オルフィスム
- 点描主義
- ポップアート
- ポスト印象主義
- シュプレマティスム
- シンクロミズム
- ヴォーティシズム
ベータ
- サルバドール・ダリ
- ウィリアム・ブレイク
- パブロ・ピカソ
- マリーナ・アブラモヴィッチ
- ヴィト・アコンチ
- フランク・フラゼッタ
- ヨハン・ハインリヒ・フュースリー
- エルンスト・ハース
- ロバート・メイプルソープ
- ロン・ミュエク
- ポーラ・レゴ
- オーギュスト・ロダン
- クリスチャン・シャド
- コンセプチュアリズム
- キュビズム
- 表現主義
- ファンタスティック・リアリズム
- 未来派
- 英雄的リアリズム
- 新シュールレアリスム
- オプ・アート
- ロマン主義
- シュールレアリスム
ガンマ
- カミーユ・クローデル
- ジョージア・オキーフ
- アルフレッド・スティーグリッツ
- ロバート・ロンゴ
- チャック・クローズ
- ダイアン・アーバス
- エドワード・ウェストン
- バンクシー
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- フランク・ロイド・ライト
- キアロスクーロ
- プレシジョニズム(精密派、キュビズム的リアリズム)
- フォトリアリズム
- マジックリアリズム(幻想的リアリズム)
- スーパーリアリズム
- ピクトリアリスム
- プレシジョニズム
- スフマート
- スーパーリアリズム(超写実主義)
デルタ
- ベン・シャーン
- ドゥエイン・ハンソン
- フリーダ・カーロ
- アキアネ・クラマリック
- アール・デコ
- アール・モダン
- バロック
- 古典主義
- 現代写実主義
- フォーヴィスム
- 形式主義
- キネティック・アート
- マニエリスム
- 新古典主義
- ピュリスム(純粋主義)
- リージョナリズム
- ルネサンス
- ロココ
- ソーシャル・リアリズム
解説
上記の分類の概要をまとめると下記のことが言えます。
この仮定に対して一点補足すると、上記の過程に従う場合、シュールレアリスムと表現主義は、アルファに分類されますが(リアリズムとは異なる特定の方法で焦点を当てているため)作品がどういった背景や意図に基づいて作られたのか、あるいはどんなインスピレーションや資料に依拠しているのか次第で、ベータにもなりえると思われます。
例えばシュールレアリスムや表現主義の中でも「現実とどれだけ異なっているかを、興味深い方法で表現すること」に重点を置いた作品の場合はアルファに分類するべきかもしれませんが、写実的な現実を感情的・心理的に再解釈した作品であるならばベータに分類すべきだといえます。
筆者の見立てでは、エドヴァルド・ムンクの絵画はNF、そしておそらくベータです。それと同じくデ・キリコもベータだと思われます。
より大きなレベルの話で言えば、筆者は二分法の賢明/果敢(賢明:アルファとデルタ/果敢:ベータガンマ)を、一般的によく見かける解釈とは少し異なる解釈で捉えています。筆者の理解の仕方は興味深く、検討に値するものだと考えています。ソシオニクスのフォーラムでは、二分法の賢明/果敢が、現実と想像に大まかに関連付けられるのではないかという説があります。例えば、Ni/Seクアドラ(ベータとガンマ)はファンタジー、SF、シュールレアリズムに傾倒しているというものがそうです。
しかし筆者は少し違った見方をしています。Seは静的な外的現実とその結果の写実的描写と関連付けられ、Niはそれをまとめる想像力の接着剤のようなものではないかと私は考えています。つまり、Seは静的なフレームであり、一方、Niはストーリーラインです。これを踏まえると、Ni/Seの芸術は、特にFeの存在下で(これはFeだけがそうであるという意味ではありませんが)、SeよりもNiが強調される分だけ、想像に焦点を当てる傾向が増す可能性が考えられます。
音楽、文学、または時間経過に伴う一連の流れが存在する芸術作品全般において、Ni/Seは物語性(長期的なストーリー)や形式的な質の強調(例えば、個々の瞬間それぞれは淡々としているように見えても、全体として何かを築き上げる役割を果たしたり、または大きな構造の中での役割を担ったりする)という形で反映されるのに対して、Si/Neは、より瞬間的な強調に反映されると考えられます。瞬間的な強調の例としては、魅惑的な感覚的ディテール、興味深い巧妙なアイデア、長期的な形式よりも言葉遊びや表面的な表現方法に焦点を当てる傾向が挙げられます。