ロマンス・スタイルとは、ソシオニクスの専門家であるViktor Gulenkoによって提唱されたソシオニクスの小グループのことです。
ロマンス・スタイルという言い方以外に、「エロティックな行動」のグループ、「エロティックな態度」のグループと言われることもあります。
Gulenko以外にも、Valentina MegedやAleksandr Bukalovもまた親密な関係におけるソシオニクスの影響について言及していますが、彼らの記述はGulenkoのロマンス・スタイルとは違って、クアドラに焦点を当てての記述に留まっています(関連記事:クアドラ・サブタイプ別のロマンスとセクシャル)。
Gulenkoは、「同じクアドラに属するタイプ同士に見られる共通性」ではなく「異なるクアドラに属するタイプ間で見られる共通性」がないかどうかという点から、このロマンス・スタイルという小グループ分類を見つけ出しました。
当然のことながら、ソシオニクスのタイプ間における親密な関係性の考察は、いずれも双対関係が最良と仮定するか、結論付けています。
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Gulenkoのロマンス スタイルは、自我ブロック(第1機能、第2機能)に含まれる非合理性機能(Ne, Se, Ni, Si)がどれかによって定義されています。
- 侵略者(Aggressor):自我ブロックにSeがあるタイプ
SLE (ESTp), LSI (ISTj), SEE (ESFp), ESI (ISFj) - 犠牲者(Victim):自我ブロックにNiがあるタイプ
EIE (ENFj), IEI (INFp), LIE (ENTj), ILI (INTp) - 保護者(Caring):自我ブロックにSiがあるタイプ
ESE (ESFj), SEI (ISFp), LSE (ESTj), SLI (ISTp) - 子供(Childlike):自我ブロックにNeがあるタイプ
ILE (ENTp), LII (INTj), EII (INFj), IEE (ENFp)
「ロマンス・スタイル」という用語は、具体的には恋愛やセクシャルな面における人と人との相互作用を指しています。これには恋愛関係において見られる肉体的魅力、興味、欲望の表現方法、戯れ、性的行動の話が含まれます。
しかしながら友情やビジネスパートナーシップの関係の場合、ロマンス・スタイルで取り扱うような傾向は、あまり当てはまりません。