ガンマ・クアドラが恐れること
- 自由なビジネス・イニシアチブの激しい競争に直面した際に、ガンマ・クアドラが最も恐れること。それは時間切れになる前に、創造的な自己実現を果たすことが出来ないことです。これはガンマ・クアドラのもつ、①二分法「宣言」という点と、②事前の物事をスキャンし、行動の代替手段を適用しようとする、「警告を与える時間の直観 Ni」の側面がこのクアドラでは優位であるという点、この①②の2点から生じる恐怖です。このためガンマ・クアドラは出来るだけ早く自分の興味の方向性を見つけて、それを徹底的に広げ、何にでも挑戦しようとするため、散漫な印象や物事に熱中しすぎるといった印象を他人に与えることが多いようです。
- ガンマ・クアドラは、自分のビジネスや創造面でのイニシアチブを抑圧されることであったり、自分の希望と計画が崩壊することを恐れています。
- 不誠実なビジネスパートナーや倫理的パートナーから投げかけられる、対抗的・圧倒的・相互排他的なイニシアチブを恐れています。これはインボリューション [1] 的なビジネスの論理(-Te [2])と、インボリューション的で批判的で要求の厳しい関係性の倫理(-Fi)が、このクアドラで優位な側面を占めているために生じます。
- 二分法「果敢」「民主主義」であるガンマ・クアドラは、ビジネスと創造的な自己実現の過程で多くのリスクを冒します。したがって彼らは特に自分が信頼している人々から投げかけられる、成功への妬み・裏切り・不信感を恐れています。
- ガンマ・クアドラは、自分の信頼を都合よく利用されることを恐れています。自分の家に敵を招き入れて敵を肥やしてしまうこと・偽りの愛と友情・嘘・不誠実さ・虚偽を恐れています。
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時には、失望することに疲れて、行動する代わりに「なぜ世界はこんなに悪いのか」「人はなぜこれほどまでに醜いのか」と幼稚に話し始めたりします。
しかし、ガンマ・クアドラの持つ「物事の本質を理解したい」という望みはとても強いものです。そのため、「なぜみんな嘘をつくのだろう」と思いつつも、彼らが非常に残忍な競争と闘争の深淵に自身の身を投じて危険な冒険に赴くのを、この失望が妨げることはありません。「理論的でなくとも、せめて実践的には理解したい」と願ってしまうのです。
複雑な人生の変遷を理解しようとする試みは、ガンマ・クアドラが「縛られた手」クアドラ・コンプレックス [3] に対する恐怖を消し去る助けになります。彼らは「もしも嘘がなければ、失望がなければ、裏切りがなければ、あらゆる場面で偽善がなければ、自分の仕事でもっと大きな成功を収められるはずだ」と信じています。
そのうちに彼らは哲学的な冷静さをもって、これらの物事をよりシンプルに見るようになります。
「この世には、欠点がないわけではありません。罪のない人間などいません。影のない光はありません」
そしてネガティブな現象が渦巻く激しい闘争を、「避けられない条件」「自分たちを取り巻く、厳しい現実の自然な要因」として捉えるようになります。状況の事実に即して物事を見ながら、同時に「きっと、もっと良い方向性に変える可能性もあるはずだ」と考えるようになります(-Fi↑ / -Te↑)。
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