英雄(第1機能)と良い親(第2機能)以外が意識に影響を及ぼす際は、一般的には「未熟」な形での使用になることが多い。
影の機能モデル自体の概要については、記事「影の機能モデル(MBTI派生理論):はじめに」参照。
目次[非表示]
感覚
Se(外向的感覚)
目の前の空間的な現実を「現実」として登録すること。
成熟、他者に焦点を当てた使用:
- 環境との融合(楽しさや芸術性の共有)
未熟、自己中心的な使用:
- 個人の生存や進歩のための利用
未分化、無意識的な使用:
- 外向的感覚を「ついでに」使用する、あるいは自分の好きな視点で活かすためだけに使用する。
Si(内向的感覚)
実在するものを、過去に登録した現実の元型にマッチングさせること。
成熟、他者に焦点を当てた使用:
- 現在の世界のナビゲーションを構成する。
未熟、自己中心的な使用:
- 以前の経験を楽しむ、または苦痛を感じずに追体験する。
未分化、無意識的な使用:
- 目の前の状況にのみ関連する基本的な「記憶」
直観
Ne(外向的直観)
(他者と共有可能な)客体の持つタイムリーな可能性によって、自分自身を現実に向けること。
成熟、他者に焦点を当てた使用:
- 世界を良くするための可能性を探る。
未熟、自己中心的な使用:
- 物事のさまざまなアイデアを想像する。
未分化、無意識的な使用:
- 客観的な「アイデア」は、目の前の、手で触れることのできる状況にしか関係しない。
Ni(内向的直観)
内面的な「イメージ」の可能性の元型によって、自分自身を現実に向けること。
成熟、他者に焦点を当てた使用:
- 「足りないもの」をパターンで埋める。
未熟、自己中心的な使用:
- 追求したり予測したりする必要のある未来を想像する。
未分化、無意識的な使用:
- 夢や予感などの形で表れるが、通常はあまり真剣には受け止められない。
思考
Te(外向的思考)
非人間的な「真・偽」を共有するための基準、または外的な基準の使用。
成熟、他者に焦点を当てた使用:
- 環境を効率的に整える。
未熟、自己中心的な使用:
- 外的な効率性という観点から、自分の人生(または他人の人生)を秩序立てる。
未分化、無意識的な使用:
- 自然に効率性に従う(もしくは、より個人的な関心事を優先して、効率性に抵抗する)。ただし意識的な合理的根拠は薄い(優先度の高いFe、Fi、Tiによるもの以上の合理的根拠はない)。
Ti(内向的思考)
非人間的な「真・偽」に関する内的な元型の使用。
成熟、他者に焦点を当てた使用:
- 演繹的推論を使用して世界の問題を解決する。
未熟、自己中心的な使用:
- 個人的に都合の良いことに従って自分の人生を秩序立てる。
未分化、無意識的な使用:
- 本能的に都合の良いことを好むが、意識的な合理的根拠は薄い(Fe、Fi、Teによるもの以上の合理的根拠はない)。
感情
Fe(外向的感情)
社会やグループにおける共通基準(「良い・悪い」という概念の基準)の使用。
成熟、他者に焦点を当てた使用:
- 他者が表明した、あるいは他者の観察から得られたニーズに直接対応をする。
未熟、自己中心的な使用:
- 他者が自分のことをどう思っているかを気にしたり、自分の欲求に応じて他者を操作したりする。
未分化、無意識的な使用:
- (優先度の高いTeやTiやFi以上の)合理的根拠なしに、自然に個人的なレベルで他者とつながる(または避けようとする)。
Fi(内向的感情)
「良い・悪い」に関する内的な元型の使用。
成熟、他者に焦点を当てた使用:
- 他者の感情を推測(識別)する。
未熟、自己中心的な使用:
- 自分の人生を自分の思い通りにするために集中する。
未分化、無意識的な使用:
- 本能的に欲求を識別し、それを叶えようとする(あるいは無視しようとする)が、意識的な合理的根拠は薄い(Te、Ti、Feの働きによるもの以上の合理的根拠はない)。
参考: